零細企業に勤めて①

私はいま、田舎の医療機器メーカーの事務方として働いている。

かなり少人数の会社なので、事務とひと口に言っても様々な事をしなくてはならない。
電話対応に始まり、日々の伝票の作成、展示会などに参加したりして営業まがいなこともしている。
前職の経験から、営業にはさんざん懲りていたはずなのに意外にも楽しんでいる自分がいる。

また、零細企業のわりに福利厚生も充実しており、私は弊社のそんな所がいいと思って入社した。

時が経ち、私は入社して半年が経過していた。
だいたいの業務に慣れてきた頃に、会社がガラリと変わってしまった。
突然会議室に社員全員が集められ、着席し、社長の方を向く。社長は座ると同時に話し始めた。
なんと、社長が福利厚生を半分ほど取りやめるというのだ。さらに、日々の業務で不満なことが多いらしく色々言っている。
が、言っていることがなんの事か皆よく分かっていない。
結局社長は業務なんてちゃんと見ていないのだろう、これはほぼ癇癪だ。
その後も、トントンと社長の一声のみで全てが変わってしまう。

その後すぐに納得の行かない社員が、1人ふたりと辞めていった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?