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深センに行ってきた話その2(Seeedの本社見学編)

バンコクでのトランジットを過ごし、深センに向けて飛び立ちました。前回の記事は下から御覧ください。

約3時間のフライトの末、無事深センに着きました。外はまだ暗く、周りでやっているのはセブンイレブンかケンタッキーぐらいでした。

無事到着したけど…

今までは一人で行動してましたが、ここからは一緒についていく人たちと合流をするのですが、ここで一つ問題が起きました。それは、僕が持ってきたWifiに接続は出来たものの、中国本土のローミング接続になっていたので、LINEやfacebookが使えず、Messengerを使えませんでした。(事前にちゃんと調べればよかった…)ただ、何故かSlackは使えました。幸いslackでもつながっていたので、そこから連絡をして見ましたが、まだ早朝なのでおやすみモードのせいで返信が来ませんでした。一緒に行く人達はSlackを頻繁に使ってませんしね。それでも通知だけは受け取れたので、そこから流れてくるメッセージを頼りになんとか場所を特定することが出来ました。不幸中の幸いとはまさにこのことですね(笑)。

地下鉄に乗る

無事合流したところで、ちょうど地下鉄の始発が動き出したので、早速今日のお目当てであるSeeed本社の最寄り駅の崗廈駅を目指しました。

地下鉄に乗るときはこんな感じの券売機があり、行き先をタッチパネル上の路線図から選択し、あとはお金を入れるだけです。日本の地下鉄より分かりやすい!するときっぷが出てくるのですが…

何だこれ?安っぽいコインが出てきました。でも字面からしてこれがきっぷのようです。とりあえずこれ使って中に入ってみます。深センの地下鉄では毎回セキュリティチェックがあり、手荷物検査もベルトコンベアに乗せて検査に通します。ただ飛行機の手荷物検査よりはゆるい感じがしました。パソコンを別に出すように要求されませんでしたし。

手荷物検査を通過したら、きっぷを読み取り機にタッチして入場します。

車内にはこのようなモニターがついていて電車の停車駅と乗り換えが分かりやすいです。

崗廈駅に着きました。降りる時は読み取り機の手前についてる投函口にきっぷを入れるだけです。読み取り機にタッチしても出場は出来ません(僕も最初勘違いしてました笑)。

駅に着くと、目の前にはビルが立ち並んでいました。どうやらこの辺りは工業団地のようです。まさにSeeedにふさわしい場所ですね。

いよいよ本社へ

朝食を済ませてSeeed本社に向かいました。ところがマップアプリで調べると歩いて20分以上もかかるところにあり、暑いし歩くのが辛いのでタクシーで行くことにしました。

たどり着いたのは緑が多く綺麗に整備された場所です。おそらく最近再開発された地域かもしれません。

ここがSeeedの本社があるビルになります。左上のくぼんだところにベランダがあるフロアーがSeeedの本社です。

では、中に入ってみます。日本のビルのようにロビーには各フロアーの案内板らしきものはなく、あるのはエレベーターとトイレだけです。

早速エレベーターに乗って9階の受付にいきます。

おお、ついに来た!!1年ぐらい前に移転したばかりだということもあり、内装がきれいでおしゃれです。

受付はこんな感じです。かっこいい…

受付を通り、そこから案内をしていただき、会議室に入りSeeedの会社紹介をしてもらいました。案内してくれたのは、日本語を話せる今年入社したばかりの新人さんでした。

今年で11年目になり、様々なプラットフォームを駆使しながら、世界中に事業を拡大しています。もちろん、日本でも事業を展開しています。

オフィス見学

一通り会社説明を聞いたところでオフィス見学に行きました。ちなみに写真撮影はOKだったのでバンバン紹介します!

ここはフリースペースです。緑に囲まれた落ち着きそうな場所です。

オフィスはこんな感じです。今回訪ねたところでは、Groveの設計やソフト開発をメインに行なっているそうです。

これは去年10周年の記念に作ったオブジェですがSeeedらしくLEDを使ったギミックのあるものになっています。ちなみにオブジェの下にある白いパイプのようなものはスマート農業用の実験装置らしいです。


ベランダではスマート農業の実験をするための装置がありました。環境センサーを使用したモニタリングやポンプを使って水やりをする装置などがありました。箱をよく見るとLoRaWANを使われているようでした。(残念ながら装置は止まっていて、デモは見れませんでした…)

ベランダは割と広く、バーベキューをしたりすることもあるようです。ちなみに先程ビルの外観で見えた、くぼんだ箇所はまさにここです。

テーブルには新入社員の方が研修の一環で手作り作品が展示されていました。電子工作に限らずレーザーカットで作った部品を組み立てた作品など、種類は様々でした。

特に印象的だったのがレーザーカットで作った万年カレンダーと人型のランプスタンドでした。

足元には基盤が詰め込まれた飾りがありました、ライトを付けるとかなり眩しかったです。

休憩スペースもあり、ゲームキャラクターをあしらったタイルアートがあり、さらにサッカーゲームもありました。

休憩スペースの真ん中には簡易の撮影スペースがありました。基本的には商品の撮影は別のオフィスで行われるそうですが、一部の商品の撮影はここで行うそうです。

日本のSeeed事情

この後また会議スペースに戻り、案内をしてくれた方から「日本の方にBazaar(Seeed運営の通販サイト)を使ってもらいたいけど、どうすればいいでしょう?」といった相談がありました。この方はマーケット担当ということもあり、日本の利用者が他と比べて少ないということからの悩みでした。僕もBazaarでは商品を買ったことがなく、大体国内の通販や店舗で買えるものがほとんどでわざわざ英語の通販を使用しないっていうのが一つあると思います。なにより日本人は英語が苦手という話が多くでました。確かにドキュメントを調べるにしてもまず日本語の誰かが書いた記事を読みがちな気がしました。それが悪いことでは無いのですが、それでも分からなかったときに公式ドキュメントを参考にしようとしないのは、良くないところだと感じました。それを踏まえた上で僕たちがまとめた結論は、

Bazaarの日本語サポートをできるようにすればいいのでは?

ということです。なかなか難しい問題ではありますが、使ってもらう機会を増やすきっかけになるのでは?と思いました。あとは、そもそもSeeed製品を使ってもらえる機会を増やすためにハッカソンやハンズオンをやっていくのもいいという意見も出てきました。これからもっと日本での展開に期待したいところです。

というわけで、オフィス見学もさせてもらいディスカッションもできて有意義な時間を過ごすことができました。もし機会があればまた見学させてもらいたいですね。

つづく


趣味の開発についての小ネタを中心に書きます。