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【重要】私が企業型家計簿をつけ始めた理由

 私が入社した会社の一年目の仕事は海外事業管理部という部署に所属しており、海外拠点が上げてくる設備投資稟議書の中身を確認し、社内の決裁をスムーズに取れるような仕事でした。投資が何年で回収できるか、事業計画はしっかり作り込めているか等をチェックしていました。※稟議書:書類上で関連部署の承認を取得後、投資を進めることが可能。関係者を招集して会議で承認を取る手間を省けるが、当社は関係者が多く承認まで2週間程かかる。

1. ある稟議書・上司との教え

いつも通りに稟議書を確認していると大規模な投資で、投資回収期間が長い案件があり、当時私の上司はこうおっしゃっていました。

なぜこの投資は回収期間が長いか、わかるか?それは建屋が投資の大きな割合を占めており、建屋はお金を生まないからや!

当時の上司の言葉

上司の言葉を聞き、建屋は金を生まないなら、個人もお金を生まない家を購入すると人生がハードモードになるのではないかという発想に至りました。会社の工場・個人の持ち家どちらも必要ですが、そこにお金をかけても1円もお金を生まない上、逆に固定資産税等でお金を毟り取っていきます。また会社は売上を増やす為にお金を生む投資を行っているのに、人もなぜ投資を行わないのかと考えるようになりました。以下の図が会社と個人の違いになります。会社は投資し続け、売上を増やし続け良いスパイラルが続く仕組みになっておりますが、個人は貯金してから何も行動を起こさない為、基本的に収入が増えない状態です。この違いを理解した私はお金を生まない支出はできるだけ減らし、企業と同様に貯金を投資に回すことを意識するようになりました。

2. P/LとB/Sを管理

私はその稟議書を見てから企業と同じように管理すれば少しでもお金にゆとりができるのではないかと思い、P/LとB/Sで家計簿をつけ始めました。常にB/Sでは資産、負債項目を、P/Lでは10%を以上になるように支出の中身を確認しています。私の場合は基本的にお金を増やしてくれる株式を購入し、家・車等保有しておらず負債はゼロです。

3. 買い物の順番を間違えてはいけない

この話を聞くと、家の購入等贅沢をしてはいけないのではしょうか。多くのお金持ちは豪邸を持っているのではないか?と思われた方もいるでしょう。

お金持ちは先に資産を築き、その資産から得たお金で車や家を買っているのです。家賃収入・配当金で得たお金から家を購入してもまた来年も同じだけの収入が入ってきますが、資産がない状態で大きな負債を抱えてしまうとそれを支払うのに精一杯です。やっと支払いが終わったと思った時には少しの貯金だけがあるのみで、配当や家賃収入がない為、引き続き生きていくためお金の為に働く必要があります。 

4. 最後に

本当はこの話は初めの方にしたかったのですが、P/LとB/Sを理解頂いた方が話がスッと入ってくると思い、今のタイミングとなりました。買い物の順番に気をつけ、企業型家計簿を管理したい方は是非引き続き私の記事を読んで頂ければと思います。

 

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