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空音は空へ、幾重にも。

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これまでに書いた短編集。
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2014年4月の記事一覧

孤高の少女 ―短編小説―

投げ銭作品です。

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『孤高の少女』

 中島千尋は言語を持たない。

 いつだって自分の机を眺めている。もちろんその机に何かが書かれているわけでも、不思議生物がそこにいるわけでもない(たぶん)。ひたすら、像になっているのだ。彼女は誰とも言葉を交わらせることもしなければ、表情という感情を表す言語すらも発しない。まさしく、像。物言わぬ、ただそこにあるだけの物体なのだった。

 そんな彼

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ルッピンてゅくてゅく今日も行く ―短編小説―

この小説にはトリックがあります。

気づいた方はすごい。いや、まじですごい。

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 ルッピンは足をもがれる。足を綺麗にもがれる。

 足は冷たい檻の中。

 ルッピン少しも痛くない。痛くないけど気持ち悪い。イヤイヤイヤイヤ。ルッピンは叫ぶ。必死に叫ぶ。

 けれどね誰も聞いてはくれない。

 ついにルッピン、足がなくなる。足が一本もないルッピン。でもルッピンは血が出ない。痛くないから

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