会話スタイル

デボラ・タネン著「どうして男は、そんな言い方 なんで女は、あんな話し方―男と女の会話スタイル9to5」を読んだ。全部書くとタイトルなげえ。

主に色々な職場を取材したり著者の実体験からあれこれと男女の会話スタイルの差、それによる影響について書かれた本。
著者はアメリカ人であり文化の差というものもあるけれど、男性は威圧的攻撃的、女性は親和的和合的という傾向は似通うらしい。ちなみに日本はアメリカに比べて親和的というのは本当。コミュニケーション学だったかな?
あくまでも傾向であるため絶対的な差ではないというのは強調したい。

主に職場での話が多く、何故男性の主張が通りやすいのか、何故女性が軽んじられやすいのかといったことにも会話スタイルの差という視点から切り込んでいる。当然上司と部下の関係やら同僚やらといった関係性によっても様々な違いが発生する。
単純にどちらがどちらに合わせると言う話ではなく、互いの会話スタイルを理解し尊重し、ひいては男社会に参加する女性がいかに自分の能力を活かすか会社側女性側両方の心構えも書かれている。
2001年の本なので現在とは事情が変わる部分もあるだろうが、基本的なところは変わっていないので今でも十分参考になる一冊。

少なくともアメリカでは男女のジョークスタイルの差なんてものもあるらしい。男は他者をイジり、女は自己卑下をするとか。これは文化の差もあるかも。よくある暴言が冗談のつもりだったっていうのも本当に冗談のつもりなのかもしれない。それは相互理解があってこそ成り立つものなのだけど。

アメリカに比べたら親和的とはいえ、やっぱり自分が女性的というのは何回も言われるところなのかなーと思ったりする。面白い話として。

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