めんたるへるす

「メンヘラの精神構造」を読んだ。
俗にメンヘラと呼ばれる人、つまり心を病んだ人がどのように発生しどんな精神を持っているかを様々な論文とテレフォン人生相談の事例を用いて解説してある。
またごく簡単に病んだ人本人ができる対処法も書いてある。

発生は心理的課題からの逃避と幼い頃の破壊的メッセージの数々。それによりピーターパン症候群を発症するらしい。
そしてこれらの根底にあるのがナルシシズムらしい。
他の人と同等の扱いでは不満で、自分が称賛されていないと気がすまないような人。実際には誰も自分を責めているわけでもないのに責められていると感じている人。そうしたことが原因で怒ったり落ち込んだりする人。
そんな人の分析を綴ってある。

ぶっちゃけた話心を病んだ人が全部ナルシシズム由来みたいな書き方になってるのは疑問が残るけれど、逆にナルシシズム由来の問題がある人の分析としては様々な論文もあって参考になると思う。
文章に少々クセがあったり、校正してるのかな……と思うくらい誤字脱字が目立つけれど分析資料の一つとしては文句ない一冊。

対処法は書いてあるけれどほぼ認知療法だねこれ。間違いなく有用な方法だけど。

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