信じられない2024

子どもの入院付き添いで病院生活をする私のつれづれ。長期入院/母の役割って?/思考整理/ジェンダー/母親のウェルビーイング

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子どもの入院付き添いで病院生活をする私のつれづれ。長期入院/母の役割って?/思考整理/ジェンダー/母親のウェルビーイング

最近の記事

2度目の付き添い入院は、助けてくれる人がいることの安心感で乗り越えました

息子の2度目の入院は1カ月弱で退院となりました。 入院数日後には痛みが無くなり、落ち着いて過ごしていました。そんな中で今回は私の気持ちを立て直すのに時間がかかりました。付き添い入院の疲労だけではない、うつうつとした気分がずっと抜けませんでした。 でも、医師や看護師、学校の先生に今回もたくさん支えてもらいました。病院では、すっかり顔なじみになった医師や看護師さんたちといろんな話をして過ごしました。息子は病気のことだけでなく、描いた絵を褒めてもらったりで笑顔になることが多かった

    • 再び入院生活の始まり。

      病気の再燃、ということでまた息子の入院生活が始まりました。 前回の退院後、体調が良かったのに風邪を引いて崩れ始めたらあっという間に悪化。即入院となりました。 今回は息子よりも私の方が落ち込んでいます。 気をつけて生活していたし、何より息子が頑張って学校に行っていたし、大好きな部活も楽しくやっていたから、それがまた中断されてしまうことが悔しい。もっとできることはなかったのかと悔いています。 この病気は病状を繰り返すから、と医師から説明は受けていましたが、それでも現実として起こっ

      • 母親の役割って何だろう?私は役割を果たしたのだろうか…

        付き添い入院中、「親」ではなく「母親」である私へのプレッシャーを感じて不安でした。親としての責任はもちろんありますがそうではなくて、例えば子どもの変化にいち早く気づくお母さん。子どものためなら自分を犠牲にするお母さん。子どもだけでなく周囲への気遣いもぬかりなくやるお母さん。そしてとにかく社交的なお母さん…。 一応期待されることはやったと自負しています。期待されたレベルに達しているかはわかりませんが…。でも結果、子どもが安心して治療に専念できて退院が想定より早まったのだからこ

        • やったー!!退院だー!

          退院当日、看護師さんたちが帰る前や少しの時間を見計らって息子に会いに病室に来てくれました。長い入院生活だったからたくさんの看護師さんにお世話になり、たくさんコミュニケーションを取ることができました。 「またね、とは言えないけど何かあればここがあるから怖がることなく日常生活を謳歌してね」と話してくれました。病気を抱えることになったけれど、原因が何かもわからず苦痛な日々を過ごした時に比べたら、頼る先があることは心強いです。「いつでも相談して」と言ってくれる信頼できる人が、近くに

          付き添い入院も、いよいよ大詰め

          退院のめどが立ちました。約2カ月の入院期間でした。 息子は入院時から比べて見違えるほど元気です。そして最近は、三度の食事を毎回「サイコー!」といいながら食べています。息子の笑顔を見ながら、この2カ月があったからこそ考えたこと、気づいたことがあったと実感しています。 私自身本当に多くのことを自問自答したし、息子とこんなに向き合って話す時間を持てたこと、家族の在り方とか思いとか、たくさん考えました。 今は何が必要か、どうしたいのかを突きつけられる場面が多かったから、余分なこと

          付き添い入院も、いよいよ大詰め

          まだ入院してるの?大丈夫?

          1カ月ぶりに連絡が来たママ友からのメッセージ。 心配してくれているようですが、なんとなくもやもや…。私には「大丈夫?」の言葉が「やばいね」と聞こえたのです。というのも、そのメッセージには、中学校の3年間の1日1日がどれだけ大切か。授業を1日休むだけでどれだけ評価に影響があるかなどが事細かに書かれていました。 実際に1カ月前に連絡を取ってから今日まで、その人にはさまざまなことがあっただろうし季節も変わっている。以前連絡をとったときから同じ場所にいる息子と私の状況に「やばい」と

          まだ入院してるの?大丈夫?

          絶食終了!

          ついに食事が始まりましたー! おもゆから始めて様子を見ながらと言われていたけれど、思ったよりもいいペースで五分粥まできています。来週からはおかずも少しずつ、ということで一気にモチベーションが上がりました。おもゆをスプーンですくって口に入れたときの息子の顔、本当に幸せそのものでした。 それに伴い、私の食事も変化しています。久しぶりに食べたコンビニの牛丼は沁みました~!温めてもらったので、ご飯のにおいや出汁の香りがしておいしかった。温かい食事は心がホッとしてそれまでの緊張感が緩

          入浴介助で実感すること

          付き添い入院なので、日常生活の介助は私が全部行っています。その中でも入浴介助はいろんな思いが錯綜します。 身長は私と同じくらい大きくなった息子。体調不良になる前は標準体重があってガタイもしっかりしてきていました。でも、どんどん痩せて今はガリガリです。背骨や肋骨、骨盤が浮き出るほどに。 最近は痛みがほとんどなくなったので、よくしゃべるし病室での生活も元気にしています。でも入浴でやせ細った体を見ると、息子の身に起こっている厳しい現実を突きつけられます。そしてまだまだ回復には時間

          入浴介助で実感すること

          入院中の勉強はどうすればいい?

          学校や塾との連絡や調整、病院内のこまごましたことの把握と確認、さらには手続き関係、あとは息子の精神的サポート。一旦全部私のところに来ます。その場で確認して返答できるものもあれば、また別との調整を図るものもあります。息子に関しては、励ましや気持ちの確認とか、こんな状態だから一つずつ丁寧にやらなくちゃと思っています。 今、私が一番頭を悩ませているのが学校の授業をオンラインで受けるか受けないかについて。 病院は長期で入院する子たちに積極的に学校との関わりを勧めています。なので、オ

          入院中の勉強はどうすればいい?

          僕の病気はお母さんのせい?

          入院して3週間が過ぎた頃、息子に突然聞かれました。 とっさに「そうだよ、お母さんが悪い。ごめんね」と言いました。でも、そう答えながら、息子は本当は何が言いたかったんだろうと気になりました。誰のせいかを問い質したいようには思えませんでした。 「なぜ僕だけが学校にも行けず痛い思いをしなくちゃいけないんだ」 「僕が悪いことをしたからばちが当たったの?」 「僕は他の子と何が違うんだろう」 そんなことを考えているようにも思いました。 今の息子となら問いの本質を探ったり、何かこれまで

          僕の病気はお母さんのせい?

          絶食中の息子の横で何が食べられる?

          「早く退院して好きなものをたくさん食べたい」と毎日何回も言っている息子の横で、一体私は何を食べたらいいのか? 院内は感染予防対策で基本的にロビーなどでの飲食を禁止しています。食事は病室内でと言われています。でもうちの場合、息子が絶食中。飴を1日5個だけ食べることを許されている息子の横で、私が何でも好きなものを食べるわけにはいきません。私が食事をするときは、息子に背中を向けて視界に入らないようにするのはもちろん、匂いや音のするものも避けています。 何を食べているのかというと

          絶食中の息子の横で何が食べられる?

          入院の付き添いの孤独は仕事が救ってくれている

          入院の付き添いが始まって、これまでの生活が一変したけれど唯一変わらずにできているのが仕事です。もともとリモートでのお仕事だったので、今も変わらずできています。それが心の救いになっています。 誰かと会って話すことも、どこかにちょっと買い物に出かけることもなくなった病棟内での生活は息苦しさがあります。病室を出てロビーに行く度に深呼吸したくなる感じ。窓から見えるのは遠くの山と空。天気や時間帯によって様子が変わるのをぼーっと見たり、写真を撮ったり。 この空の下で多くの人が当たり前に

          入院の付き添いの孤独は仕事が救ってくれている

          入院付き添い生活1カ月終了!

          6月が終わる、ということは入院して約1カ月になるということ。 月曜日に入院してその週の金曜日くらいに、院内のコンビニで夕飯のおにぎりを買って病室に戻るときに、「これ私が2カ月持たないな」と不安になったのを覚えています。病室に戻れば痛がる息子が可哀想で見ているのがしんどかった。手を握ったり背中をさすったって痛みは軽減しない。病名がはっきりするまでは治療ができないらしかった。どうにかならないの?という苛立ちと同時に慌ただしく始まった病院生活もしんどかった。キレイとは言えない病院

          入院付き添い生活1カ月終了!

          母親が子どものことを一番分かってるって本当かな?

          今回の入院でお世話になっている方々(実際にお会いしている方)、ざっとどれくらいだろうと数えてみました。2つの病院にかかったので合計50名以上の方(約医師10名、看護師30名、に加えて15名くらい)に息子の状態、性格、直近の様子、出産からこれまでの経過などを聞かれるたびにお話しました。 私がお話する内容次第で息子の状態や治療法に影響があるのだと思うと、自分の記憶に間違いはないか、認識している感覚は大丈夫かと不安になりました。それでも病院のみなさんは母親である私の情報から少しで

          母親が子どものことを一番分かってるって本当かな?

          入院の付き添い生活はけっこう忙しい

          中1の息子が6月から入院しています。病状的にも精神的にも息子一人での入院は負担が大きいということで私が付き添いをすることになりました。心の準備がないままに「だいたい2カ月の入院を想定しています」と医師に言われて「まじか?」と驚きとともに病院生活が始まりました。今は3週間が過ぎたところ。息子の病状が安定してきたのと、病院生活が慣れてきたのでいろいろ記録していくことにしました。 入院が決まってから、というか体調が悪くなってから私の生活は息子中心でコントロールできる自分の時間はほ

          入院の付き添い生活はけっこう忙しい