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[親子留学]海外移住-下調べ編
「海外に住みたい」
と考えていた目黒家。英語圏の国と考えていたので、ニュージーランド、オーストラリア、カナダなどが候補にあったのですが、子どももいると一度も行ったことがない国に行くのは正直不安。なので一度下見に行って決めようというのは話していました。ある程度まとまった時間滞在してみて、そこで生きていけるか判断しようと。
そこで子どもの夏休みと育休が重なった昨年の8月に、シェアハウスやAirbnbを利用して一ヶ月生活してみました。
(本当に、育休さまさまです....→フルリモートの会社で産休・育休取得した話)
フルリモートで働いているので、復帰後もし海外に移住できたらどういうタイムスケジュールで働けそうか、などもイメージ、シュミレーションしてこようという狙いもありました。
母子でカナダへ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15367542/picture_pc_6760aa0e732d5b835809849fbdd6332c.jpg?width=1200)
妹がTorontoに住んでいたり、母が今ちょうどMontrealに留学しているので、まずはカナダに行ってみることにしました。
今回は7歳と生後3ヶ月の子どもたちを連れて、母一人子二人旅。旦那さんは仕事があるのでお留守番。
下見で意識したポイントはこのあたり。
・水道水が綺麗か
・食文化合いそうか
・人種差別される頻度や治安
・時差的に仕事できそうか
・物価
・交通の便
・医療費
・教育レベル
・気候
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368529/picture_pc_d572819a86c72b8a048d7b0516ecf9d2.jpg?width=1200)
チェックポイントの結果
上記のチェックポイントはすべてのポイントをオールクリア!というわけではなくて微妙な部分もありましたが、及第点でした。
それぞれどんな感じだったかをざっくりまとめると、
・水道水が綺麗か
→やや日本の水より硬水。水道水は飲めるレベル。
・食文化合いそうか
→移民文化なので様々な国の料理が食べられる。アジアンスーパーも多く、日本食の自炊も問題なし。
・人種差別される頻度や治安
→Toronotoでは一度も感じなかった。Montrealでは何度か感じた。でも基本みんな優しい。子連れとお年寄りには特に。
・時差的に仕事できそうか
→ここはかなり微妙。日本との時差は13時間。昼と夜が真逆。
・物価
→お米や日本の食材などは割高だけど、日本円での収入で生活していくことになるので、CADに対して円高の今はお買い得なものも多い。軽減税率があるので基本的な生活用品は非課税。それ以外は州によって税率が変わる。 Torontoで13%、Montrealは9.975%
・交通の便
→車社会なので車があったほうが便利ではある。でも、地下鉄やバスを利用して生活できる。UberやLyftなども盛んに使われていて、呼べば1分ほどで来てくれることがほとんど。今回は利用しなかったけどカーシェアも普及しているよう。
・医療費
→国民皆保険制度を採用しており原則として患者の自己負担が一切ない。移民の場合は適用までに3ヶ月ほどかかったり留学生は対象外の州もあるとか。外務省のHPに詳しく記載してあります。
**しかし具合が悪くなったからといってすぐに見てもらえない、民間医療は高額というところを考えると、さすがに医療に関しては日本の方が安心というのが正直なところ。健康な体をいかにして維持していくかというのが課題になりそう。 **
・教育レベル
→カナダは幼児教育から高校まで学費が無料。にも関わらず、経済協力開発機構 (OECD)による調査でも日本と同じく世界の中でも上位の教育水準であることが明らかになっているよう。その分成績評価は厳しく、小学校でも成績が良くないと留年があるとか。
・気候
→夏はからっとしていて高原のような気候で最高。冬はだいたい-10くらいで冬のうち数日は-30℃を下回る日もあるらしい。
こんな感じでした。
心配なのは時差問題で仕事の時間をずらす必要がありそうなのと、今回経験しなかった医療と冬期の気候。ですが現地で知り合った小さいお子さんをお持ちの日本人の移民の方が子ども育てやすいとおっしゃっていたので、生きては行けるだろう。雑。笑
夏は川で泳いだりできるくらいの暖かさでした。
蒸し暑さはゼロ!蚊も、いるのかもしれないけれど見ていない。。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368626/picture_pc_8068a1455b6007a97a15ea738aa3e571.jpg?width=1200)
これに加えて特によかった点として、
・英語の訛りがあまりない
・ニューヨークまで飛行機で2時間
・フランス語習得にもいい環境
・移民がとても多いし移民ウェルカムな雰囲気
・移民が多いから世界の縮図感を味わえる
・治安がよい
・程よく都会だけど自然も多く子育てしやすそう
・病気になったときのホットライン的な電話で、日本語翻訳して看護師につないでくれるサポートがある
・地下街が発達していたり、建物の中をセントラルヒーティングで一定の温度に保っているため、どんなに寒くても生きてはいける
このあたりがあったことが、決め手になりました。
プラス、長女がとても気に入った、というのもあります。マイナスポイントだと思っている冬の寒さについても長女は「雪でも遊べるしアイススケートもできるね!」と前向きなので、背中を押されたということも大きいです。(-30℃の日は流石に無理だと思うけど...)
実際に行ってみて
行ってみるまでカナダに対しては、メープルシロップが有名で、自然が多い国、あと寒い、雪めっちゃ降るくらいの情報しかありませんでした。妹から「移民が多くて暮らしやすい」と聞いていたものの、あまりイメージできなくて。
でも行ってみたら、自然と都会のバランスがちょうどよく、多様性という言葉が似合うとても素敵な国で、一気に惚れてしまいました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368070/picture_pc_ee703e0a1f2d5086c7c67780f3efd426.jpg?width=1200)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368097/picture_pc_f51237363b9006ccfbd43d38550c9dc8.jpg?width=1200)
嬉しかったのが、両脇に子どもを抱えて一人で移動してるのに「普段は何の仕事をしてるの?」って聞いてくれたこと。
カナダでは共働きが多いようで、女の人が職を持っていることが特別扱いされず当たり前の選択肢としてある、ということがとても感慨深かったです。
これは図書館でみつけた子ども向けの本。
こんな風に性別にも人種にも縛られず、何事も自由に選択できると信じて子ども達が成長してくれたらいいな。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368300/picture_pc_e06acb058b3d54f928440a7dcaab2d3d.jpg?width=1200)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368322/picture_pc_4616dbc6278e5b593737269317822b24.jpg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368372/picture_pc_4f9037d8f3d91ad175babf73d62673ed.jpg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15368386/picture_pc_b7a90f1e03d05708a7a0b6e54bdf638c.jpg?width=1200)
こんな感じで、性別についたステレオタイプの概念を覆すような、性別関係なく「なんでもできる!」という自身を小さな頃から育むような環境がそこかしこにありました。
そういえばモントリオールに行くときも、ちょうどプライド・パレードとかぶったので行きの飛行機がゲイカップルばかり乗っていて、幸せそうに手を繋ぐ彼らを見て「なんで男の人同士で手をつないでいるの?」と子どもに聞かれたとき、すでにステレオタイプに我が子が侵食されていることに悲しくなったけど、「愛し合っているからだよ。幸せそうなカップルはこっちも見ていて幸せになるね。」という話ができてよかったなと。
カナダは世界初の「多文化主義宣言」をした国、というのをこの旅まで知らなかったのですが、その理念を基に社会が成り立っているから、この多様性が確保されているし居心地がいいのだと納得。
そう思った時点ではもう住む気でいました。笑
ゆくゆくは他の国に住みたくなるかもしれないし、日本に帰りたいと思うかもしれないけれど、移住の出発地点として生活していくイメージが十分についたかなと思っています。
本当は、可能であれば冬も行ったほうがいいと思うし、医療がどんな感じなのかも、もう少し子どもがいる方にお話聞いてみたかったなと思うものの、我が家の場合はこんな感じで下調べを終了しました。
次回は、実際にエージェントに申し込んだときのことを書きたいなと思います。
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