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ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者 @ひろしま美術館 

9月末、広島への息抜き一人旅帰りに、ひろしま美術館へ。
ちょうどミュシャの巡回展示が開催しており、開店直後の静かな時間に立ち寄りました。

旅行中飛び込みで入った美術館での、素敵な出会いメモ🏛🚶‍♀️…

ひろしま美術館にはいると

常設展の会場。秋空の綺麗な日だった。

庭園を通り抜けて常設展示が行われる建物(本館)、その後ろに企画展を実施する建物があります。

朝の静かな時間帯に行ったので、とても清々しい緑と青空。
この道を歩くだけで、今から出会える作品たちを想像しワクワクしてきます。

ひろしま美術館のテーマは「愛とやすらぎのために
この建物は、原爆ドームをイメージした丸いドーム型の展示室になっているとのことでした。本館の中のドーム空間は落ち着きがあるとても心地よい空間です。

常設展を回る

正直これまでは広告で流れる企画展ばかりに夢中で、美術館や博物館の常設展はほぼみたことがありませんでした。
ですが、ひろしま美術館の展示をみて「常設展」へのイメージが一新された気がします。

まずひろしま美術館の常設展では、西洋美術を詳しく知らない人でも聞いたことのある名前(ゴッホやモネ、ピカソ、シャガール、横山大観…)の、全盛期とも言える画風の作品が多く置かれています。

ここまで勢揃いしているのは、企画展でもなかなかみられない光景だと感じました。

また、作品の一つ一つの解説を美術館のWEBサイトから見ることができます。(WEBサイトへは、館内のみからアクセス可能)

これは個人的にですが、音声解説よりも、文字による解説の方が情報として頭に入りやすくて、とてもありがたかったです。また、一部ではなく、すべての作品が解説されており、大変勉強になると同時に、学芸員さんの熱意を感じました。

広島に来てよかった…と思えた作品たち。

この常設展をじっくり見るためだけに、もう一度訪れたいです。


ミュシャの展示室へ

ミュシャの展示は、本館のさらに奥の棟で行われていました。


このブログを書きながら、図録の解説を読みながら、アーティスト本人への理解も深めています。
アール・ヌーヴォーの代表者と言われるミュシャは、デザイナーとしてだけではなく画家としても、多くの先駆者たちの影響を受けたのかとは思いますが、オリジナル性の高さは本当に秀でていると思います。

特に特徴的な線を使った描写と、年齢を感じさせないかわいらしい女性像を写実的な陰影でとらえる見せ方。
当時はやっていたジャポニズムを取り入れたからなのか、日本の現代のアニメに通じそうな部分があるからなのか、日本人にファンが多いのもわかります。(もちろん私もそのうちの一人)

こちらは置き時計。大阪堺の美術館にも世界5つしかないブロンズ彫刻があるらしく、気になっている。

そして、ミュシャが手掛ける立体作品も。立体物は初めてみたのですが、絵の中の女の子がそのまま出てきた感じでとてもかわいらしい。
グッズ売り場に立体物の1/3フィギュアとかあったら複数個買っちゃいそうでした。(なかった)

ミュシャグッズたち

そして最近はグッズ売り場も充実していますよね。
ポストカードはいつも思い出に、一番心に残った作品を買って帰るのですが、私が好きな文房具類も多かったです。

特にブックマーク(しおり)は透かしぼりも綺麗でとても気に入っています。気に入りすぎて本にははさまず飾っています。📕

時間がなく立ち寄ることができなかったのですが、カフェでもミュシャ展オリジナルのデザートをいただけたみたいです。
こういうところでも展示の世界観に入り込めるの素敵ですよね。


普段なかなか訪れない土地の美術館で偶然出会えた素敵な空間・作品たち。旅の最後に、とても良い思い出になりました。

また広島に行く機会があれば、ぜひ訪れたいと思います。

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