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熊大生向け情報アプリがリリース 全学1万人の利用を目標

 8月16日、学生団体「熊本大学アプリサークル くまくま」が制作したアプリ「くまくま」が正式リリースされた。熊大生向けの総合情報アプリとして開発されており、全学の学生・職員を合わせた総数の9割にあたる約10,000人のユーザー獲得を目指して改良が進められている。

熊大生向け情報アプリ「くまくま」の紹介画面


 アプリ「くまくま」は現時点でイベント紹介機能、アルバイト紹介機能、サークルなどのコミュニティ紹介機能、ニュース紹介機能、Q&A機能などを実装しており、今後も改良・追加していく予定。サークル・部活紹介機能では学内の公認・非公認含めたサークル・部活動の紹介を各団体から募集して行なっており、アルバイト紹介機能では主に各研究室のインターンや研究補助などが紹介されている。またニュース紹介機能では熊本大学新聞社が定期的に記事を提供することとなっており、早速「くまくま」に7月31日付の本紙デジタル版に掲載された記事「駐日アイルランド大使が熊大を訪問 小泉八雲が繋ぐ熊本とアイルランド」https://note.com/kmdishinbunsya/n/na467c866cfa3が掲載されている。

 開発を担当した福塚大和さん(工学部情報電気工学科)は開発動機について、コロナ禍に入学した知人が「大学に入った最初に、クラスの人に話しかけられず、どのサークルがあるのかもいまいち把握できず入り損ね、結果ぼっちになってしまった。学内の情報発信は全部オフラインで伝わるから友達も先輩もいないから何もわからない。ネットで調べるけど他の熊大生の情報発信は一切入ってこない」という悩みを聞き、「この話を聞いて関わる人の種類や知り合いの人数で取得できる情報に大きな差が生じてしまう、『学内情報格差』の問題は、確かにあるのかもしれないと感じ、『くまくま』を作ってみようと思った」と語る。
 アプリの目的は「学内の情報のハブになること」として、今後はユーザー数の目標を学生と職員を合わせた人数の9割にあたる10,000人に据えている。現時点ではアプリのコンテンツを増やす体制を整えている最中で、準備中の部分もあるというが、今後改良を重ねていき利便性を向上させ、多くの熊大生に活用してもらう計画だ。

 既に学生からは大学への目安箱機能や履修登録の参考になる授業評価・レビュー機能などの実装を要望する意見も出ている。コロナ禍以前を知る学生は「昔、学内で起業しようとして詐欺扱いされ失敗したという話があった。情報アプリとしてのみの機能であれば問題ないだろうが、アプリの機能に金銭が関わる問題になってくると、メルカリのように問題が出てくる可能性がある。そうしたことがないように、未然に倫理的にも戦略的にもかなり気をつけないといけないと思う。老婆心ながら上手くやってくれれば良いものになるはずなので、特に金銭的な問題と情報倫理の問題は気をつけてやって欲しい」と歓迎しつつも運営上の注意点を指摘した。正式リリース当日にダウンロードしたという文学部の学生は「使える機能が次々に実装されていき、学生のコミュニケーションや交流に活用できれば、情報伝達や獲得の手段がよりオープンになって各人の選択肢や可能性が広がり、便利になるのではないか」と期待を寄せた。

(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%BE/id6451458482
(Google Store)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kumakuma.android&pcampaignid=web_share

(2023年8月26日)


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