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SNSを活用し、効果的な宣伝を キャンパスミュージアム推進室の学生に実践セミナー

学内の文化財の宣伝活用などを行う熊本大学キャンパスミュージアム推進室の学生アンバサダー9名が9月19日、SNS運用技術を学ぶため、熊本市中央区平成の広告プロモーション企業「thinkagarbage」の社員を講師とする「成果の出るInstagram促成実践セミナー」に参加した。
 講師を務めた同社の柳田さんはSNSによる宣伝に関して、「Instagramで効果的な宣伝を行うには、まずアルゴリズムを考えないといけない。アルゴリズム対策は営業活動と同じで、Instagramをうまく使えば、ユーザーに支持され、24時間年中無休の広告塔になりうる」と述べた。
 そして成果を出す運用ロジックとして具体的に、「フォロワーとの継続接触」「投稿へのアクション促進」「投稿・プロフィールの導線改善」「プロフィール改善」の4段階の循環が必要と指摘。

セミナーで語るthink garbage社の柳田さん=9月19日、中央区平成の同社で

 第一段階として双方向コミュニケーションの質と量を担保(コメント募集型投稿、投稿回数の頻度、フォロワーへのいいね返しなどのアクションなど)、第二段階としてフォロワー外に対象を拡大して行くために保存数の増加を促し、第三段階として投稿からプロフィールへ誘導する(投稿の最後にアカウント情報を伝え、閲覧へ促す、投稿のキャプションで関連投稿を伝える)、第四段階としてプロフィールの改善を行い、訪問した人にフォローを促すために、プロフィール画面をひと目見て「どんなメリットがあるか」を感じてもらう、という手法が可能であるとした。 また、「投稿内容とコンセプトが統一されていないとフォロワーが増えにくい」として、多角的に投稿しているとアルゴリズム的に微妙な結果となり、ターゲットが曖昧になる。見てもらいたい対象はハッキリさせ、絞り込みを行うのが必須、と述べた。 

学生の質問に答える同社の日置経尊社長=同

 参加した学生からは「初めてInstagramを始めるときに、どうした投稿から始めればいいか」「曲や映像を含めて投稿するときにはどう工夫すると注目されやすいか」「ターゲットを絞ることは絶対的に必要なのか」「Instagram以外のSNS運用でも同じようなこと(アルゴリズムを考慮した運用)をやったほうがいいのか」「どうしても投稿写真が風景画ばかりで単調でネタ切れ気味になってしまうが、改善手法などはあるか」「投稿が単調になってしまう場合、全く関係のない投稿(料理動画などのショート映像)を投稿した方がいいのか」などの質問がなされた。  
 同社の日置経尊社長をはじめとした社員からは「単にInstagramの技術を向上させたい、という曖昧な目標ではあまり良くない。目標を段階的に、ハッキリ決めないと達成できない。人間の時間は有限。『自分の将来にも(技術や知識、実績を)使ってやる』という気概を持ってやって欲しい」「まずは実践。他の大学やサークルの投稿をロールモデルとして、動き、調べることが始まり」「実際に上手く運用している人が身近にいたら、話を聞いてその手法を真似するのも有効。資料やデータは事実しか教えてくれないが、人は事実を踏まえた、ものの見方を教えてくれる」などと、軽妙な語り口で具体的かつ詳細な解答でInstagramでの運用法に関する知識を伝えた。(2023年9月19日)

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