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ミクジに会えたら

青山美智子さんの小説、「猫のお告げは樹の下で」を読みました。

悩みを抱いた登場人物たちが、神社で出会ったお尻に星マークのついた猫(ミクジ)にタラヨウの樹の葉っぱをもらいます。その葉っぱにはそのひとそれぞれに大切なメッセージをつたえる言葉が書いてあって、それから世界が変わっていくというお話です。

葉っぱに書いてあるメッセージは、「ニシムキ」とか「スペース」とか「タネマキ」とか、それだけでは何のことか、何を伝えようとしているかわかりません。

しかし、登場人物たちは、ミクジにもらったお告げを大切にし、その言葉をヒントにいろんなことを考えて、いろんな人に出会って、新しい発見や人生観の見直しをします。

登場人物が葉っぱのヒントから得た答えがとても温かい気持ちになれて、どのエピソードもほっこりしました。

これは小説なので、神社に行ってもミクジにお告げの葉っぱはもらえませんが、僕たちも日々生活する中で、ふと何気ない瞬間に大事なメッセージを受け取っている気がします。

偶然本屋さんで見かけた本のタイトル、友達が発した独り言、twitterのツイート・・・。

そんな心にひっかかるなにか不思議な言葉との出会いをたいせつにしていきたいなと思いました。


ぺろ太郎もミクジに会いたい

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