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taiin
地火明夷
元旦、夕刻。北陸地震と大津波警報の報を聞きながら、記している。
毎年、元旦の朝に行っている易占では、「地火明夷」の卦が出ていた。
易経を学び始めてから、十数年続くルーティンとなっているのだが、一年の行く末を占うために、筮竹をふるい、その年の卦を出す。
今年の卦である「地火明夷」は地に潜った火を表し、傷ついた太陽を象徴する。
「韜晦すべき時」という意味を表し、姿を隠す、行方をくらます時でもある。
この卦より、地震はもちろん、火山の噴火、戦争、テロ、核の冬の可能性も予見している。
上記、無いことに越したことはないのだが、今年はその到来の覚悟だけは持って過ごしてゆきたい。
また、日中、家族で映画を観に行ったのだが、観た作品は「君たちはどう生きるか」だった。
この映画の内容が、主人公の母が戦時中に炎に包まれ、亡くなるところから始まり、地下世界(冥界?)にて主人公と再び出会うといった内容で、まさに「地火明夷」の世界観を表す作品ということもあり、奇妙な共時性を感じずにはいられなかった。
易経では「明夷ハ艱貞ニ利アリ」という。
艱難汝を玉にするという言葉を胸に今年一年を味わっていきたい。
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。