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則天去私

色々と物事や自分をよりよい状態にもってゆこうとあれこれと考えていると、そういった思考がなんだか小ざかしく、煩わしくなる事がある。

考えることは重要ではあるが、それが煩悩や欲と結びつき、ピュアなものでなくなってくるとなんだかとても疲れてくる。

そんな時は良くなることも悪くなることも考えず、天に預けてしまう事が一番の方法であったりする。

天に預けるとは、努力をやめるというのでもなく、結果にフォーカスするのではなく、ただ、ひたむきに行為に打ち込むという事だ。

結果、道がいつの間にか道が開けていたという経験が何度かあったりした。

道を必死で探していた時には見つからなかったのにだ。

無責任に天に任せるのではなく、私を去らせ、天に則るということはこういう事なのかと得心した覚えがある。

天の声 地を這う虫に 届かぬも 陽の温かさ 直に滲み入ゆ 


人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。