THE GROOVERS
萩原朔太郎の辞世の句を見ていたら、好きなバンドの事を思い出した。
THE GROOVERS。
20年以上前から聴き続けているスリーピースロックバンド。
好きな曲は「鉄の旗」「欠けた月が出ていた」「日が暮れてゆく」他、名曲多数。
最近、ライブにいっていないが、藤井一彦のギターは本当に最高だ。
「鉄の旗」
力でも金でも俺はなびかない
硬い鉄の旗を掲げたよ
燃え広がる炎遠巻きにして
眺めてる奴等
そのまた外側で俺も眺めてる
退屈を装って
片足だけ踏み入れた世界で
前にも後ろにも行けずにこのザマさ
力でも金でも俺はなびかない
硬い鉄の旗を掲げたよ
壁画に描かれた嘘臭い風で
シャツを乾かしながら
追えば追うほどに逃げる獲物のケツを
飽きもせず追うのさ
ただ最後に笑いたいくせに
前にも後ろにも行けずにこのザマさ
愛でも淚でも俺は揺るがない
硬い鉄の旗を掲げたよ
「最後の愛でも淚でも俺は揺るがない」という所が本当に痛快。
逆説的だが、真の愛と涙が滲み込んでいるのが鉄の旗だ。
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。