人生邂逅 ・まなび編 ◆仏教読書会から -20
仏教の大意(鈴木大拙文著) 第6講より
「人間は、・・・それでも何とかしてこれを脱却したいと希うこころがある霊魂不滅とか永遠の生とかいうことを望むのである。・・・。これはすでに因果に落ちているもので、それからは決して不落にはなれぬのです。落ちて落ちぬということになるには、廻る因果の小車そのものになることです。」
と、また禅問答のような話になるのですが。
これを読んだとき、即座に頭をよぎったのが、
先日、テレビ番組「徹子の部屋」で、俳優で歌手の中村雅俊さんが口にされた言葉です。
中村さんと一緒に出演していた、親友の渡辺徹さんが、「中村さんは、これから何を目標に活動されていくんですか?」と質問され、
それに答えて、
「私でよければ、どうぞ。という感じで生きていきたい。」と、言われたのです。
この、「私でよければ、どうぞ。」 という言葉が、とても心に響きました
自分の意思であれをやりたい、これをやりたいではなく、なにか目に見えない力が働いて、自分に求められるものが降りてくる。 なら、それにただ素直に従ってみよう。というような意味だと受け取りました。
なんとも、清々しい生きざまではないでしょうか。
はるかに中村雅俊さんとは、次元が違う話で恐縮ですが、
ちょうど3日前に高齢者大学校の運動会があり参加したのですが、その際 なんと4年ぶりに 白手でエールを切る場を与えて頂きました。
ボイストレーニングの成果をボイストレーニングチームのために役立てられたかもしれません。
これは、まさに「私でよければ・・・」の心境だったように思います。
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