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学校の先生もびっくり! 学童支援員100人に聞いた”仕事で困っていること”とは? 子どもたちが毎日楽しく過ごしている学童を運営している私から、「心が軽くなるヒント」 No. 2

「注意しようものなら、必ず口答えをしてくる子どもに、なんて言えばいいのかわらなくて、腹が立ってくる」

人は「自分の存在を認めてほしい。話を聴いてほしい」という強い欲求を持っています。実は、子どもたちの口答えは、自己承認欲求が満たされていないときのサインの一つなのです。
何か起きたときならばこそ、ぜひ、積極的に話を聴いてあげてください。

例えば、こんなふうに・・・
ーーーーー
子ども:だって、悪いのは私だけじゃないもん!
支援員:そうなの?
子ども:そうだよ。Aちゃんだって、Bくんだって、そうじゃん!!!
支援員:Aちゃんも、Bくんも一緒にやったのね。詳しく教えてくれる?
子ども:初めは、Aちゃんがやろうって言ってたから、一緒にやった。
    Bくんが、「もっとこうすれば良いじゃん!」って言ったから、
    一緒にやったんだもん。わたし、悪くないもん!!!
支援員:Aちゃんも、Bくんもアイディアをだしながら、3人で一緒にやっ
    たのね。あなたは、どんなアイディアを出したの?
子ども:わたしは、xxxを出したの。
支援員:あなたは、xxxを出して、試してみたのね。
    それで、どうなったのかしら?
子ども:Cくんが泣いた。
支援員:Cくんが泣いちゃったのね。
    (間を開ける)
    もし、あなたがCくんだったら、どう思うかしら?
子ども:イヤな思いすると思う。
支援員:そうね。イヤな思いはするかもしれない。ほかにある?
子ども:悪い?よくないことだと思う。
支援員:悪いと思ったのね。
    どうしたらよかったのかしら?
子ども:もうやらない。Cくんにあやまる。
支援員:そうね。謝った方がいいかもしれないわね。
子ども:うん。Cくんに謝る!
ーーーーー

子どもの心が落ち着いた段階で、AちゃんやBくん、Cくんを呼んで、みんなのお話を良く聞きます。そうして、最後はけんか両成敗とします。

ポイントは、その子が状況をどのように理解をしているかを丁寧に聴いていくことです。聴くときのポイントは、ゆっくりと、支援員さんや指導員さんがもっている優しさを子どもに届けるようなイメージで語りかけながら話しかけてくださいね。

そうすると、子どもも落ち着いて、そのときの状況を振り返ることができ、一緒にやった子どもや、相手の立場になったとき、相手の気持ちなどを理解をしていくことができます。

関係した子どもたちを呼ぶことには2つの意味があります。

一つ目は、相手は、どのような意見や気持ちだったのかを知ることができます。もしかしたら、本当は、AちゃんやBちゃん、あるいはCくんが悪かった可能性もゼロではないということを覚えておいてください。
 
子どもの話は90%信じて、10%は余白を残す。
 
時として人は、勇気をだして、自分に非があることを相手に伝えることができないケースがありますね。
そのため、自分に都合の良いところだけを切り抜いていたり、あるいは作り話をしたりしてしまうことがあります。
 
そのため、100%信じきってしまうと、あとでどんでん返しが起こったり、問題が複雑になったり、解決することが大変になってしまうこともありますので、注意をしましょう。
 
もちろん、100%信じても大丈夫です。
仮にどんでん返しが起きたとしても、あなた自信が、関係者に対して、誠実に理解をしていただく努力をすれば問題は起こりませんので安心ください。
 
二つ目は、けんかの原因は、やった側だけが悪いわけではなく、受け手にも何らかの非があるということです。毎日、一緒に生活をする大切な仲間なので、恨みつらみを残さないためにも、みんなに気持ちを理解をしてもらいながら、まるく収めていくことも大切にしたいですね。

「口答え」というのは、子どもたちが少しずつ自立・自律を始めている証拠でもあります。自分の考えや気持ちを、自分なりの表現方法で、私たちに教えてくれている行為です。

子どもたちは、いろんな場面を使って、私たちに「成長していること」を教えてくれているので、そのことを心に留めながら、日々楽しく過ごしてください。

ご参考になったら嬉しいです。

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