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NIKKEがアダルトコンテンツだと思われてとても不快だという話。

2022年11月のリリースから1年半が過ぎ、開発元の韓国のみならず日本でもじわじわと人気を広めているアプリゲーム「勝利の女神NIKKE(ニケ)」だが、私はこのゲームにどハマりしている。
私はスマホゲームはやったことはあるが広告を見せられることにウンザリし結局は課金しなければならなくなることに気がつき、長く続けることはなかった。
NIKKEは軽い気持ちで始めたのだが、これが今までのゲームと全く違った。キャラクターの育成の仕方がとても分かりやすく、何よりも戦闘システムがとても操作しやすかったのだ。しかもかなり爽快感のある戦闘で、私はすっかりNIKKEにハマり、今ではユニオンマスターまでやっている。

しかし、最近特にこのゲームに対して強い違和感を感じている。そしてその違和感は日に日に大きくなっていく。
NIKKEは「背中で魅せるガンガール」というキャッチフレーズがあり銃火器を操る美少女キャラ(アンドロイド)の尻や胸が揺れることで話題になった。
まず、はっきりさせておきたいのはNIKKEのストーリーはかなり素晴らしい。ゲームシステムも初心者から上級者まで楽しめる内容だし、音楽もかなり良い。NIKKEに批判的な人でさえ「ストーリーは良いのに」という意見を発信しているのをよく見かける。
そして無課金だろうと重課金だろうとかなり楽しむことが出来る。課金しなければどうしても進めないということがない。

 では私がNIKKEの何に違和感を感じるようになったのかというと「不自然にエロ要素が多くなった」という点である。
 エロ要素そのものは全く否定しないし、私もファンザのサブスクに入ってAVを毎日何本も鑑賞しているくらいエロは好きだ。NIKKEは仮にも美少女キャラが戦うゲームなのだからエロ要素をゼロにする方が不自然だ。商業的に考えても美少女アクションゲームからエロ要素を完全に除く運営会社など存在しないだろう。

 しかし最近のNIKKEはエロ要素がかなり強くなっている。動画広告やネット広告はハードなSFガンアクションの雰囲気は微塵もない。崩壊スターレイルなどの人気ソシャゲと比べるとNIKKEの広告ははっきり言ってエロゲにしか見えない。
 広告は外に向けているものだからエロ要素で新規顧客獲得を狙ったと思われるが、最近はストーリーにもエロ要素が入ってきている。現在のところ主要キャラがほぼ全裸に近い衣装になるくらいのレベルだが、流れとしてはいつエロ要素が強目に入ってきてもおかしくない。
 冒頭でも述べたが、NIKKEはストーリーがとても素晴らしい。シリアスかつハードに進む展開で、アニメや漫画などの創作物で泣くどころか感動すらしない私がNIKKEのイベントストーリーで気がつくと涙を流していた。私だけではない。ほとんどのプレイヤーが「ストーリーだけは本当に素晴らしい」との感想をSNSにあげている。
 しかし最近のNIKKEはエロ要素に特に力を入れている。最新のイベントでは通常のキャラをバニースタイルにしているがその露出がかなりえげつない。表情もほとんどアヘ顔に近い。もともと純粋な天然キャラだったものをである。
 Xではほとんどのプレイヤーが歓喜しタイムラインはその噂で持ちきり。しかも運営がティザー広告として「キャラのうち誰かのバニースキンを用意しているが、それは誰でしょう」という広告を少しずつ打ち出すというかなり際どいことをやった。そのためXでは祭り状態になっている。
 しかし滑稽なのはほとんどがビジュアルについての盛り上がりでキャラの性能について言及しているのは圧倒的に少数派なのである。

 商業的に言えば美少女アクションゲームからエロ要素を排除することはできない。しかしそれはあくまでも自然にやっていただきたい。私は一日中エロいことばかり考えている中学2年生男子ではない。
 そしてこの前はXで悲しいポストを見た。触れたこともないエロ広告が自分がよく見る生活系サイトに出てくるのが不快だというポストだった。その広告がまさにNIKKEの広告であった。そのポストはNIKKEというよりGoogleへの不満といったものだったが、その人にとってはNIKKEは「アダルトコンテンツ」なのであろう。恐らくNIKKEに触れることもない人にNIKKEがそのように知覚されるのはNIKKEプレイヤーとしてはかなりショックである。
 Xにいるゲームプレイヤーの多くは上級者であり重課金者であることが多い。全員がそうというわけではないのだが、彼等は自分達で独特の雰囲気を持っていて新参者がそれに関わるのを嫌う傾向がある。それがオタク文化を築いたとも言えないこともないのだが閉鎖的な空気を生んでいるのもまた事実である。
 閉鎖的な空間だからどこか世界観がズレているところがあり、重課金者は無課金者をバカにしてよい空気が流れている。そこでは重課金者は高額納税者であり、無課金という脱税者を弾劾しても良いとさえ思っている重課金プレイヤーは実際にとても多い。それはNIKKEプレイヤーに限ったことではないのだろう。
 しかしゲームの世界を一歩外に踏み出せばゲームに何十万円も注ぎ込む人のほうが奇異な目で見られる可能性は非常に高い。
 私からしても「たかがゲームに課金してるくらいで天下取ったような顔が出来る」という異常事態に戸惑うほどである。
 確かにNIKKEは毎日そのために時間を割いてもおかしく無いほどのコンテンツではあるが、生活を左右されるほどのものであっては楽しむことが出来ない。たかがゲームだと思っているから楽しめるのだ。しかしゲームに関するSNS界隈はそうではない。
 そういうヘビーユーザー層からするとNIKKEにエロ要素が強くて世間一般ではアダルトコンテンツだと思われてもなんの抵抗も無いのかもしれない。しかし私のようなゲーム新参者からするとそれは非常に違和感を感じてしまう。

 私はNIKKEプレイヤーであることをもっと自慢したいのだ。しかし現在のところ、それは難しい。そしてNIKKEはアダルトコンテンツだと認識されている。
 しかしそのことを強く発信すると今度は「無課金は金も出してないのに運営に口出すな」という謎の理論を押し付けてくるユーザーがかなりいる。彼等にとって課金とはゲームを有利に進めるためのサービス料をはるかに超えた、ゲームへの愛と忠誠心を示す上納金のようなものなのかもしれない。
 実に変な世界である。

 故に私は夏の水着イベント(予告はされていないがどうせそうなるのだ)が終わり11月の2周年まではXでの発信を控えることにした。noteは私の記事を読んでくれる人自体がとても少ないので大丈夫であると判断した。

 水着かバニーか出せば全ての男性ユーザーが喜ぶわけではない。もともと私はバニー衣装に興味もないのだ。
 先ほども少し述べたが、私は露出が多ければ喜ぶ思春期男子ではないのだ。

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