見出し画像

「ハイヤードライバーになれないなら辞めます!」直後、班長職に?! タクシー・ハイヤー・班長、何でも担う田村さんが思い描く組織のあるべき形。【kmVOICE番外編】

「DRIVERS」「kmVOICE」取材で、ご協力いただいた田村さん。今回のnoteでは、そのダイジェスト版をお送りします。日々のお仕事と未来のビジョンについてお伺いしました。

PROFILE
2020年 新卒入社 田村さん
国際自動車 東雲営業所 タクシードライバー

「サポート役に回る」仕事への憧れ。黒塗りの車を運転する、あの仕事の正体は・・・。

学生時代は国際系の学部だったという田村さん。学部の特性上、同期達は観光業など海外で活躍できる仕事を求めて就職活動を進めていました。ただ、就職活動の時期が丁度コロナ禍と被ってしまい…。国際系の学部にいた学生達にとっては特に厳しい就職活動だったといいます。

私自身は国際関係の仕事に就きたいという意思はなくて…。実は高校生の頃からモデル業など芸能の世界での活動を続けていたんです。ですから学生時代は、その道に進む気でいて…。ただ、周りが就職活動に入る頃には自分も新しい道を探すように。イチからスタートするなら、周りと同じ道を進むより、新たな選択肢を探す方がいいと思ったんです。

そんな田村さんは、芸能活動以外にも、さまざまな学びを得た物があるといいます。

一つは、学生時代のバスケットボール部での活動。ここでは副キャプテンを務めました。もう一つが、フードデリバリーの仕事でのアルバイト経験。バイトリーダーとして、車両とスタッフの管理を行っていました。それぞれの経験の中で共通していたのが、「サポート」役の視点。自分自身が「前に前に」進む仕事より、誰かを後ろから支えたり、適切な指示を出す種裏方の仕事が合っていると思ったんです。

他人とは違う道に進みたい。
心境の変化のキッカケは。

ドライバーという職業を選ぶキッカケになったのは、運転中に見掛けたとある一場面。

学生時代は運転する機会が多かったんですが、その中で「黒塗りの車」「白い手袋」のカッコイイ人達を見掛ける機会がありまして。ぼんやり、「あの仕事いいなあ…」と思っていたんです。ただ、「確か企業の重役の方をお乗せするような仕事だな」「でもあの仕事何っていう職業だろうな」…くらいの知識で(笑)。

かっこいい、と思いつつもどんな職業なのかまでは分からず。調べ倒して、やっと見付けたハイヤードライバーという職種。その過程でタクシー業界への理解を深めていった、とのこと。

どうにかこうにか、「黒塗り」スペース「運転手」…とかで調べて国際自動車(kmタクシー・国際ハイヤー)に辿り着いたんですよ(笑)。ハイヤードライバーの仕事を知る中で、これは「サポート役」の最上級なのではないか、と。これまでの経験を活かせるかも、という予感があって、思い切って飛び込んでみたんです。

一人ひとりの個性を活かして、
組織のあり方を考える。

タクシードライバー・班長職に加えてハイヤードライバーとしての仕事も担当しているんだとか。

実は東雲営業所は特殊で、タクシードライバーも時折ハイヤードライバーとして仕事を担当することがあるんです。結果的に国際自動車ではタクシー・ハイヤー・班長と興味のある仕事はすべて体験することができました。さまざまな仕事を経験して振り返ると、自分は「この会社で何ができるんだろう?」と模索し続けていたからこそ、タクシーもハイヤーも班長もしてみたくなったんだと思います。こうやって、色々やってみることが大事かも。だから、今でも自分の道を一つに絞るのはやめて、とにかくぜんぶやってみるつもりで取り組んでいます。

班長こそ周りをサポートする仕事。その仕事が合っていると言われて「なんか嬉しくなっちゃった(笑)」と話す田村さん。キャリアに新たな可能性が生まれました。

元々口調が強いタイプではないので、合っていると思いますね。班長職はドライバー間のコミュニケーションを円滑に取りまとめる役目。これまで培った部活動での学び、アルバイトでの学び、芸能活動での学び、すべてが活かされていると思います。特に、部活動での経験が直結していて。バスケットボールのイメージとして、個性の強い腕自慢が自身の自我をぶつけながらチームを組んでいる…という感覚がありまして。言葉を選ばず言えば、「自己中心的な部分を持ち合わせる癖の強いメンバーが、エゴをぶつけ合いながらも、チームとして上手くやっている」という状態がいちばん強いんですよ。その「チームとして上手くやっている」状態を築くのがキャプテンや副キャプテンという立場です。

バスケットボールを通して関わってきた人達の特性と、タクシードライバーの共通点。そこから、独自の組織論を生み出し田村さん。ドライバー一人ひとりと向き合う方法を模索し続けているようです。

貴重なお話をありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?