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陽口(ひなたぐち)が自然にできる人

聞きなれない言葉だと思います。

この言葉は、陰口の対義語として、作られた造語だそうです。

陰口は「当人のいないところで言う悪口」です。

本人には言いづらいけど他の人に話して共感さてもらいたいという気持ちが陰口に繋がって来るのだと思います。

しかし、陰口は必ず本人にも届きます。そしてまた陰口を言うといった悪循環を作っていき、どんどんと居づらい環境が出来てしまうのです。

言葉は人の心に強く残ります。それは、良い言葉も悪い言葉もどちらもです。

人は自分の身を守るために反射的に反応をします。
転びそうになったら手を出して受け身をとる。猫だましを急にされたら目をつぶる等、反射的な行動を取ります。

言葉も同じで、自分が攻撃されていると感じる言葉を聞けば、自分の身を守るために、より強く相手を攻撃する言葉を使うか、逃げ道を探して言い訳をするかのどちらかが反射的に出てきます。

つまり、陰口や悪口は相手を攻撃しているから相手は今度はその陰口や悪口を言った人をより強く攻撃できる情報を探したり、出来なそうであれば極力関わらない為に距離を置くといった行動をとるはずです。

ではその反対をしたらどうか?というのが陽口なのです。

陽口は「当人のいないところで言う褒め言葉」です。

褒め言葉は相手を攻撃している訳ではないので反射的な反応はしないと思います。しかし、誉める場合は大抵、何かの行為に対してだったりするので、誉められた人にとっては当然の報酬だと感じる事すらあるでしょう。

しかし、普段は厳しい事を直接言う人が、自分の知らない所で自分の事を「いつも頑張っていて期待しているんだ」とか「こういう所が凄いよね」と話していた事を聞くと直接聞くよりも何倍も嬉しかったりします。

その人の良いところは本人のいないところで自然に話ができ、その人の直して欲しいところは相手を傷つけない言い方を工夫し、直接伝える事ができれば良い循環が生まれて皆が居やすい環境を作れるのだと思います。

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