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働く幸せの7要因、不幸せの7要因

働く人の幸せとは何でしょうか?
人事施策を考えるときには、この”そもそも論”に戻って考えることがあります。

まず僕自身が幸せなのかどうかをウエブ診断してみました。

結果は、「幸せ、かつ、不幸」。
幸せ偏差値:52
不幸せ偏差値:57

年代別では平均並みに幸せだが、やや不幸でもあるという意味です。

”幸せな職場の条件と不幸せな職場の条件は単に表裏なのではなく、別々のものとして存在しているのではないか”

幸せでないことが不幸せなのではなく、幸せの条件を満たし、かつ不幸せの条件を満たさない職場が幸せな職場

慶應義塾大学・前野隆司教授

働く幸せを決める要因と不幸せを決める要因はそれぞれ別々に7つ定義されています。

僕の場合でいえば、幸せ7要因は割と満たしていました。
・自己成長がある(かなり高い)
・役割が認識できている(かなり高い)
・自己裁量がある(高い)
・リフレッシュできる(高い)
・他者に貢献している
・チームワークで働けている
・他者から仕事を認められている

一方、不幸せ要因は同年代よりも悪い結果でした。
・報われない感(かなり強い)
・理不尽なことが多い(かなり強い)
・孤独感を感じる(かなり強い)
・協働感が低い(強い)
・自己を抑圧されている(強い)
・オーバーワーク気味である
・不快な空間・環境である

この結果を自分なりに分析すると、
・自分の役割が明確で裁量権もある
・日々、学びがある
という幸せがある一方で、
・(役員という)ポジション上、弱音が吐けない
・ラストマンゆえ誰にも頼れない孤独感がある
・やはり立場上結果がすべて、という理不尽さ
というところに不幸せ感がある、ということでしょうか。

そして、この不幸せ要因はいまの立ち位置にいる限り、ほとんど改善できないであろうという諦め感(よい意味での)があることにも気がつきました。

そうなると幸せ要因とのバランスですが、トータルでいえば、幸せが不幸せを上回っているので、僕は幸せに働けているのだと思いました。

そもそも、人生なんていいことも悪いこともあるわけで、例えばたったひとつの悪いことが起きたら人生全体が不幸かというとそんなことはなく、幸せなことも含めてトータルで考えていくべきだと思っています。

幸せに働く話に戻ると、社員が幸せに働けることを目指してエンゲージメントやウエルビーイングを考えるときでも、悪い要素にばかり目を向けてそれらを完全に排除していこうとするとうまくいかないでしょう。

幸せの要素と不幸せの要素は別々に考え、幸せの要素を少しでも満たし、不幸せの要素を少しでも減らす、そのバランスで考えていけば、施策も考えやすいという気づきにもなりました。

そのまえに・・・僕自身もあらためて、この決心をしよう。

”あなた自身が「幸せにはたらく」と決意することが、幸せで豊かなワーク&ライフにつながります。幸せにはたらきましょう”

慶應義塾大学・前野隆司教授