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【教育】「呼称の変化で何が変わる」

「これからは全員を「『さん』で呼びましょう。」「出席簿は男女混在にしました。」「性別欄はなくていきます。」など、学校には様々な変化を子ども達に断りもなく、説明もなく導入します。
そのうち、「僕は・・・」は使えず、「私は・・・」に統一されるかもしれません。

形から入るのもいいですが、その前に、「おかしな校則をなくせ!」とか、「校長の内容のない長い話をなくせ!」など、子ども達の目の前にある切実な声に対応してからにしてほしいものです。

私のスクールは3歳・年少から入って来て、小学校高学年・中学生まで在籍した生徒が多数いました。
女子は3歳・年少で「さん」で呼ぶのはどうかと思うので「ちゃん」で呼んでいましたが、小学校高学年・中学生に進級しても「ちゃん」で呼んでいました。
女性スタッフならともかく、男性、それもおじさんが言うのは、知らない人から見れば「気持ち悪い!」でしょうが、生徒との長い時間かけての関係性から「ちゃん」から「さん」へのかえることで、なんかよそよそしく感じると思い、そのままでした。―文書は「さん」で記載しました。

社会では、「看護婦」はだめで「看護師」に、「女優」ではなく「俳優」など、本質を説明することなく形から入っています。
しかし、日本アカデミー賞で堂々と「主演女優賞・助演女優賞」では失笑します。

子ども達が何も考えずに行動に移すことこそ、「いろいろなことに興味を持ちなさい。」「疑問があれば調べなさい。」と言いながら「考える力」を育てることにはなっていません。

こういったことは過渡期かもしれませんが、子ども達にきちんと説明する機会が必要です。