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廃墟の魅力を、すこし語らせて下さい。

こんにちは。
私は、「不動産マニア」と自称していますが、
一番好きな不動産は
廃墟
なんです。

…気持ち悪いと思った方、
もう少しだけお付き合いください(^^;

なぜ廃墟が好きか、
語れば一晩あっても足りないのですが、
一言で言うと
『建物』と『人』の栄枯盛衰を、
廃墟を通して感じることができるから

です。

廃墟のほとんどは、
夢と希望にあふれた人々によって造られたものの、
いつの間にか"用済み"になって放置され、
建物は、自分の命が果てるのを待ち、
ただ静かに佇んでいます。

人の都合で造られ、
人の都合で棄てられていく

のです。

廃墟を訪ねると、
建物が朽ちて変わりゆく儚さだけでなく、
人の生活が変わり、
人の心が変わりゆく儚さも
感じることができます。

人の生活に必要不可欠な"衣食住"のどれも、
流行が終わったら、捨てる
お腹いっぱいになったら、捨てる
古くなったら、捨てる

という、
極めて人間本位な行動を取りがちですが、
服も、食事も、建物も、
人に夢や喜びを与えてくれた、
かけがえのない存在のはずです。

それだけに、もし古くなって
それを使わなくなったときには、
感謝の気持ちで、責任をもって
後片付けをして欲しいと強く感じます。


私は、廃墟を通して、
愚かなことをしていないか、
万物への感謝の気持ちを忘れていないか、
見つめ直すきっかけになっています。

そのような刺激を得る場として、
廃墟はとても美しく、
あらゆるメッセージが詰まった場所だと
思っています。


人口減少にも関わらず、
建物はどんどん供給され、
廃墟はますます増えていくと予想されます。

私の刺激を得る場所が増える
という意味では歓迎ですが、それは
人の愚かさの象徴
を増やしていくことを意味するような気もして、
気持ちは複雑です。


…とりとめのない話になってしまいましたが、
廃墟が持つ魅力やメッセージを、
一人でも共感頂けたら嬉しいです。

※注意※
廃墟は、他人の私有地です。
勝手に立ち入ることは、
住居侵入罪で罰せられます。



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