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1円でも売れない土地は、永遠に放棄できない(前編)

こんにちは、不動産マニアです。

不動産をお持ちの方で、
「ウチの土地は、1円でも売れないかも…」
とお悩みの方はいませんか?

不動産は人生で一番高価な買い物と言われますが、
“1円でも売れないかもしれない”不動産は
実はかなりあります。

・放置状態の雑木林
・崖だけの敷地
・土地代よりも解体費が上回りそうな空き家
・使い道も無いのに、固定資産税や維持管理費が高額にかかる土地

などなど、その種類もさまざまです。


そういった不動産は、誰かに譲らない限り、
手放せないわけですが、もっと正確に言えば、
永遠に放棄できません。

『永遠』に
というのは、
「土地を持っている人が亡くなるまで一生放棄できない」
という意味ではありません。

不動産を持っている人が亡くなって、
その子供も、孫も、ひ孫も含めた、
文字通り『永遠に』放棄できません。

そこで、今回のテーマでは、
・なぜ永遠に放棄できないか(前編)
・なんとか処分する方法はないか(後編)
を考えていきたいと思います。

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■なぜ、永遠に放棄できないのか。

「永遠に放棄できない」
なんて、ずいぶん煽った書き方に感じるかもしれませんが、
文字通り、本当にそうなんです。

これは、一言にまとめれば
法律でそのように決まっている
からです。

不動産は、登記と言って、
「この不動産は自分のものだ」
と登録する制度があるのですが、
一度登録したら、
「もう放棄したから、自分のものではない」
と登録削除することは出来ません。

しかも、その持ち主の子供以下、相続人になる人達も
“その不動産は要らない”
と放棄することは、一部例外を除き出来ません。
(詳細は後編で解説します)

これによって、要らないのに放棄もできず、
固定資産税や維持管理費を永遠に払い続けることになるのです。


今日は、ちょっと重い話に終始してしまいましたが、
次回は、この後編として、
なんとかして売る方法はないか
についてご紹介します。



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