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不動産の名義変更をしない危険

こんにちは、不動産マニアです。
今日は、不動産の名義に関するお話です。

土地や建物には、
所有者の名義を登録する仕組みがあります。
自分の名義で登録しておけば、
誰かが勝手に土地を占拠しているようなときに、
「この土地は自分のものだ!」
と主張する証拠になるわけです。

ですので、普通は不動産を買うときには、
必ず、自分の名前に名義変更手続きをします。


でも、世の中には、この大事な
名義変更手続きをしていない不動産
が、とてつもない数あります。


■なぜ名義変更しないのか

何故こんなことが起こっているのでしょう。

それは、
相続時に、名義変更をしていない
からです。

『祖父の名義のままになっている』
ような土地が、沢山あるのです。


では何故、相続で名義変更をしないのでしょうか。

理由は色々あり、
*名義変更を忘れている
*手続きが面倒で放置してきた
*誰が引き継ぐか方針が決まらず、今に至った
*納税や管理責任を自分が負うのを避けるため

などが主な理由です。

ちなみに、こういった名義変更していない不動産は、
地方の山や畑のような、
すぐに使い道が浮かばない土地

にその傾向が顕著に見られます。


■名義変更を放置することの危険

それでは、相続による名義変更をしないでいると、
どのようなメリット/デメリットがあるでしょうか。

【メリット】
*手続き費用分だけ、出費が減る。
*固定資産税の負担から逃れられる場合もある(可能性低)。

【デメリット】
*他人に乗っ取られるリスクがある。
*自分の子供に迷惑をかけるリスクがある。
*親戚との関係を悪化させるリスクがある。

結論から言いますと、
出費が抑えられるメリットはあるものの、
それは一時的で、しかも
“後々、結局費用負担する可能性がある”
ものです。
その意味では、圧倒的にデメリットの方が大きく、
百害あって一利なし
と言っても過言ではありません。


特に、例えば今の段階で
親や祖父母名義の場合、
誰に名義変更にするにせよ、
相続権のある全ての親族と
話し合わなければなりません。

過去にご相談頂いた方で、
名義変更しようとしたところ、
名義人は昭和初期に亡くなっており、
相続人である”ひ孫”が
20人以上になっていて、
関係者全員と連絡がつくまでに
1年近くかかったケースも
ありました。

これを放置すれば、
関係者は更にネズミ算式に増えます。

【まとめ】

『お祖父さん名義』であれば、
いとこ位で済むかもしれませんが、
『ひいお祖父さん』になると、
従甥や従姪(※)まで関係していることもあり、
(※いとこおい/いとこめい。いとこの子供のこと)
会ったこともない親戚にまで
相続権のある親戚が広がっている可能性もあります。

ここから相続人全員を探すのは、
とてつもない手間ですし、
もし理解を得られない親族がいれば、
親族関係の悪化も引き起こしかねません。


自分の子供や親戚に負担がかからないよう、
ぜひ早めに対策を打っておくことを強くオススメします。

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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