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引っ越しを挟んだ週末15日間で


 引っ越しを挟んだ15日間で我が夫、6回もゴルフに行った。くっそー
こんな言葉使って…だって 使わずにいられない。くっそー
だいたいねー私だけの引っ越しじゃない。あなたも当事者なの。
それを 私が出かけるのに合わせて、ゴルフ組むとかどーゆーこと!

 梱包にお金払ったら問題ないと思ってたの?
そりゃ 私も思ってた。
でも〇-ト引っ越しセンターは3時になると梱包作業の人が帰ってしまうし、三人いた梱包の一人は午前中で抜けるし、あんたの部屋はごみ溜め並みに汚いし、10年以上前のPC雑誌がぐちゃぐちゃで床に散らかってるし。本を一冊も捨てないとたんか切ったあなたは片付けするどころか、引っ越し前日にクリアファイルや、ビニールに包まれた本をリサイクルにと言って出してくるし、分別してよ(泣)
疲れてんのよ。むかつく。あんた私のミカタじゃないの?
情けなくて このタイミングで戦えないよ。

 友人が助けてくれた。手伝いに行こうかと言ってくれた。引越当日の片付け掃除が心配なの。お願いしますって言ったら、来てくれた。
おかげで 引っ越し終わった。こちらを片付けて新しい家に向かったよ。

 夫は待っていた。大変だったといった。6つ分の布団を押入れに入れるの、大変だった。運び込まれる荷物をこの部屋、あの部屋と振り分けるのも大変だった。とにかく大変だったと何度もいう。
 こっちだって大変だよ。部屋に入れないくらい本や荷物をぐちゃぐちゃにして、人にきれいにしてもらって、まず私をねぎらえよ。
お布団が入らなくて大変だったって、お布団を押入れ二間が2箇所、その荷物を押入れ二間が2箇所+一間なんだから増えてるのに、大変大変言ってうるさいよ。一回ならそういっても我慢する。三回言ったら殴りたくなる。あーうるさい。
 今まで人任せにしてきたから、大変なんだよ。楽してきたんだよ、あなた。

 こんな時、そうさせたのは奥さんでしょという《輩》がいる。奥さんの責任じゃない。頑張った人が損するの?都合がいいよね。本当は自分の責任だ。あんたの責任でしょ。
 そして、結婚生活を続けているのは、私の責任。私が好きでこの人と一緒にいるのだ。私が戦わず楽な方法を選んでやり過ごしてきたのは本当だ。
これを 我慢するという。

 引っ越しって人生の棚卸みたいなところがある。私が我慢すればいいと思ってた。けんかしたくなかった。ただ、臆病だった。
我慢しなさいは 母の口癖。父も言った。話を聞いてあげなさい。義母は言った。夫が使うから節約してもどうしようもないと言ったら、それでも節約しないとねって。

 
 毎日、片付けた。そりゃそうだ。引っ越しのダンボールに囲まれている。折角の引越し先が泣いている。きれいにしたい、片付けたい。夕飯が終わっても、住所変更が沢山あった。申込み書類も書いた。気になったら片付けた。朝は4時や5時に目が覚めた。スイッチが入ってる。それでも終わらない。家にいて片付けで足が疲れてる。

 友人にぶちまけた。ゴルフの件。ダンボールを数える件。

 引越の後、仕事から帰ってから残りのダンボールを数えるのだ。片付いたねという。あっダンボールの山がなくなった。無くなったんじゃない。けっこう重いダンボールを括って、車に運んで、公民館のリサイクルBOXに運んだんだ。一冊も捨てないとタンカをきって、知らんぷりして玄関に置きっぱなしの本、200冊は私が括って重たいのを運んで車で出しに行ったんだ。
 自分の部屋のダンボールは数えない。他の部屋、私が片付けているダンボールを数える。うるせー

 友人にもぶちまけたけど、義理の母親にもぶちまけた(笑) なぜか悪口は受ける、90歳を超えたこの人。良い人より悪口言うようなことのほうが面白いんかな。でもなんかわかる。

 ようやく お腹の中をぶちまけて気が済んだ。ふと、自分の事 振り返った。驚愕の事実が判明した。

 引越の翌日、踊りに行ったのだ。ダンスサークルに入っている。コロナでほとんどの発表の場がなくなって、新曲披露だ。行かなくちゃ。ただ発表の前には練習がある。連休に入って練習と発表で6日、家をあけていた。

 これはお互い様だろうか。お互い様でも、腹が立つ。私達は3年ぶりなんだ。コロナの自粛期間を除いて 練習を重ねてきた。だから発表行かなくちゃ…

 おかしいなぁ 文句言ってたのに、迫力がなくなって…意外とバランスとれているのかも。
これからも、口に出そう。嫌な時は、サラリと言おう。今回 忙しすぎて言えなかったけど、言えなくなるほど忙しくなりそうなら助けてって頼もう。

 そして 今回と同じように片付けてるなとチラ見する。私は済んだからと、ほくそ笑むのだ。 
あー引越だったなぁって。


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