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本日快晴につき休業

だいだい色の夕焼けの中に 黄色いボタンを落としてしまった
考えすぎて 停留場をひとつ通り過ぎる

下手な嘘ほど信じる価値があって
また意図的に騙される
疑う必要がないことは
夢を見ることなんだよ

河川敷の花の名前を知っていた
季節や天候につけた適当な呼び名が
ぜんぶ意味のある文字になる

真っ黒な夜に白い光で絵を描いて 何もなかったことにする
線香花火が落ちるまで 呼吸を止めるゲームみたいだ

いつか戻ってこられるように
パンをちぎって落としておこう
駆け寄った鳥の鳴き声を
私は忘れないだろな

海の色は波の色なのか空の色なのか
空の色は空気の色なのか宇宙の色なのか
感情は自分のものなのか誰かのものなのか
いつかすべてが混ざる夢を見ていた


(詩人の会提出詩、自由詩)

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