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インスタント

一人で観たい映画と 誰かと観たい映画は違っていて
同じ記憶に残したい景色を並んで歩いた日
僕たちに何の矛盾もなかった
帰り道にケーキを買って
同じ部屋に戻る

色々なものが流行し それを真似しているだけで
世界を理解したような気持ちになって
僕たちに何の不安もなかった
雨宿りを諦めた空に
乱れ髪を笑う

ボーダーラインを越えたとき
見えないはずの未来ははっきり見えた
一人になりたかった理由は
一人ではなかったからかな

誰もが欲しがるものでできているから
欲しいものはどこにもあるね
探す必要もないみたいだ

誰もが求められる存在でいたいから
自分を嫌いになるだろうね
今君は 何を見てるの

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