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【ゴムボートで】大和川を川下り【水上進出】

奈良県内の路線バスはほぼ乗り終えてしまったので、何をしようか思案していたところ、

大和川をゴムボートで下る

ことを思いついたので、さっそく同級生のO氏と実行してきました。

大和川は、桜井市の北東部を源流とし、いったん北西方向に進路を取って、近鉄橿原線の平端駅付近で奈良市街地から流れてきた佐保川と合流、その後も数々の支流を集め、王寺町から大阪府内に入る一級河川です。できれば源流付近から川下りをしたいところですが、上流部では土砂の流れを調整するための

堰堤(えんてい)

が数多く設置されており、航行が困難なことから、先述した平端駅付近からのスタートとします。


平端駅から川までは徒歩数分で到着。

これは大和川と合流する直前の佐保川です。すぐ下流側に堰堤が存在し、流れが無いため、快晴の天候にもかかわらず濁った水が滞留しています。


少し進んで、佐保川(左)と大和川(右)の合流地点です。まだ5月ですが、気温30℃を超える真夏日でした。この調子だと夏本番にはどうなるのでしょうか・・・。水分補給大切です。私も暑さに耐えられなくなり、自販機でスポーツドリンクを購入しました。110円也。

ポッカサッポロ社の「SPORTS WATER」です。こういう類の格安自販機はハズレの場合が多いですが、同社の商品は良質なものが多いように感じます。この「SPORTS WATER」もそれなりの美味しさ。


喉を潤しながらボートをおろす場所を探しますが、堤防が高く、なかなか見つかりません。


10分ほど探し、ようやく適所を見つけました。何かのイベントで使われたのか、河川敷が平たく整備されている箇所があり(アサヒ倉庫㈱の付近)、そこでゴムボートに空気を入れ出航準備。見た感じ水深は30cm程度で、溺死することはなさそう。でも、一応、同行者O君に訓戒など垂れておきます。ボートをつなぐロープ、さらには救命用の浮き輪なども用意しているので、安全対策は大丈夫なはずですが。

17時すぎにようやく出航。しかし・・・

水深があまりにも浅く、

座礁して岸から抜け出せません。何度もトライしますが、なかなか動かない・・・。結果、体重を無理やり掛けることで岸から離れることができたものの…次回はこの対策も考えておかなければなりませんね。

川の中央部まで行くと水深が50cm近くなり、何とかパドル(水をかく棒)を使えるようになります。左右同時に前から後ろへ水をかくことにより、推進力をはたらかせ前に進む仕組みですが、この「かく」操作がなかなか難しい。カヤック経験など無い我々はかなり苦戦し、くるくる回転したりうまくコントロールできなかったりしましたが、次第に慣れてきて、スムーズに直進できるようになりました。小走り程度の速度でしょうが、自らの手により水上を進むのは新鮮な感覚です。水は汚いけど。

500mほど進むと、前方に流れが速くなっている箇所が出現しました。岩が連続しており、小規模な堰堤の役割を果たしているようです。つまり段差がある・・・。私はかなり緊張し、岩につかまって呼吸を整えたりしていました(汗)。ここでは肝魂な様子を見せたO君に促してもらい、覚悟を決めて堰堤突破を決断しました。

急流に呑まれ方向が安定せず、転覆を覚悟しましたが(心臓止まりかけた)、パドルを巧みに操作してなんとか流れに乗ると、気持ち良いほどスイスイ下ってくれました。時速20キロぐらいは出ていたでしょうか。下手なアトラクションより楽しいです。

その後はしばらく順調に進みましたが、飛鳥川と合流したあたりから急に水深が浅くなり、再び座礁しました。土砂の堆積量が急に増加したためでしょう。飛鳥川は天井川です。

この座礁で時間を消費してしまいまい、日没時刻も迫っているため、大事をとって川から引き上げることとしました。周りには街灯が無く、夜になると一面の真っ暗闇で航行どころか、堤防道路での歩行すら危険を伴う、と判断したためです。いちど夜の笠置山地で遭難したことがあるので、夜の恐ろしさは人一倍知っているつもりです。


まずO君が上陸し、ロープで引っ張ってもらい、無事私も上陸できました。無事に生還できたことに拍手。

若干物足りなさは感じたものの(航行距離約1.5km)、まったく水に濡れず、全体的には満足のゆく結果となりました。

最終関門、背の高い草に覆われた堤防を登り、今日の行程は終了です。

「頭がおかしい行動」に分類されるであろうゴムボートでの川下りですが、ちょっとした非日常体験によいのではないでしょうか(?)地理や地学の学習にも有効ですよ。

次回はライフジャケットを着用のうえ、亀の瀬越えに挑みます。

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