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コロナをきっかけに防音室買ったことと変化

クラリネットを趣味とし、サブカルチャー吹奏楽団に
所属しているアマチュアのクラリネット吹きです。
参考にしていただければ幸いです。

1.購入の背景

①緊急事態宣言により、個人練で使っている公共施設が使えなくなった。
合奏がない土日の午前中は近所の公共施設を使っていました。
(利用料が格安だったので)
緊急事態宣言解除後、感染対策をすれば使用することができましたが、
(1)今後も使用に制限があること
(2)万が一、自分が感染した場合、施設側に迷惑と負担がかかる
上記の理由から安易に利用できないと思いました。

その一方、楽器が吹きたい気持ちがあり、いつ吹けるか分からず、
下手したら長期間吹けないことに不安がありました。


②急に土日出社などの予定が入るようになった。
公共施設の練習室は人気が高く、
予約開始日と同時にサイトをチェックして確保をしていました。
しかし、仕事が急に入ってしまうことが増え始めていました。
キャンセル料の兼ね合いと、
本来使いたかった人に申し訳なく、
気軽に公共施設の練習室を予約することができなくなりました。
また、コロナ騒ぎ前から時間を気にせず気ままに
吹きたい気持ちもありました。

③合奏前に練習したかった、毎日吹きたい気持ちがあった。
しっかり基礎練をした上、合奏曲を予習した上で合奏に挑むと
やっぱり合奏中の気分の良さが個人的に違ってたりします。
また、毎日コツコツ練習することが上達への近道と感じ始めておりました。
(実力不足から、もっと上手くなりたいと思う出来事が続いていたこともあります)

④中古マンションの持ち家だったので、今後のために必要と思った。
中古マンションを買った経緯は↓。


持ち家だったので、今後、なにかの理由で住まなくなったとき、
賃貸すればいいや~と思ってました。

・テレワークを導入する会社の増加
・YouTuberブーム
・楽器、DTM、オーディオなど音楽を楽しむ人の増加
・騒音に神経質な人が増えている
上記等社会的背景により、防音室付きの家は需要が上がるのではと思い、投資の部分も兼ねていました。
※23区内で駅から徒歩圏内の管楽器の練習ができる
マンションって需要高いかなって思いました。

2.防音室選び

購入したのはカワイのセフィーネDr40(0.8畳)です。
クラリネット規模の音だとDr35で十分なのですが、

・大きな音の楽器(サックスなど)始めたくなった時
・騒音のクレームを確実に近く防ぐため

上記の理由により、Dr40を選びました。

・他候補の防音室①:通販で良くある簡易防音室
検索して調べたところ、吸音素材など、
装備を固めればそれなりの防音性があることを確認しました

〇メリット
(1)低いコストで設置できる
(2)素材などを選んで自由にカスタマイズできる
(3)想定より練習できず、必要ないと感じた時、撤去が簡単
(4)金銭的な負担が一番少ない

×デメリット
(1)自分は不器用なので、ちゃんと作れる気がしない
(2)ダンボール素材はGが繁殖しやすい
(3)夏は暑そう
(4)やっぱりしっかりしたのがほしい時に、余計なコストになる
(防音室より低いコストで設置できるが、防音性を高める素材、
本体はそれなりの管楽器ぐらいの費用がかかります)

・他候補の防音室②:業者の設置工事が必要な防音室
〇メリット
(1)防音性や耐久性などの安全面に安心できる
(2)疑問に感じることなどの専門的なアドバイスがもらえる
(どんな時間、どの楽器でクレームがきたか等)
(3)使用する楽器、設置する部屋に合った防音室を紹介してくれる。
(4)不具合があった時の保証がしっかりしている

×デメリット(考えなきゃいけないこと)
(1)高額
(中古だとそれなりに安くなりますがそれでも覚悟が必要な額です)
(2)設置後は移動ができないので、設置場所は念入りな業者との相談が必要
(3)クーラー設置なしだと、夏場の湿気を暑さが地獄
(対策なしで楽器を吹いていたら、管楽器の場合、
一時間吹いていたら半音近く音程がおかしくなりました)
※対策については後述


ご自身の使用目的などでなにを取り入れるかの
参考材料になれば幸いです。

3.悩んだこと、検討を決めるプロセス


特殊管、車ぐらいの価格がするものなので、
購入に至るまで、かなりの時間を要しました。


①そもそも毎日練習できたとしても上達するのか
やらなきゃ分からないという結論になりました。
逆にこのご時世柄、上達関係なしに楽器を吹くことが
ストレス発散となり、メンタル的にも支えになりました。

②あとどれくらい楽器を続けられるのか
周りが仕事や家庭環境に変化が訪れる年齢に差し掛かり、
自分も避けられない理由により、
音楽活動の終わらせざる得ない時が訪れた場合のことを
考えるようになりました。
(できればずっと続けられるなら続けたいですが……)

下記のことを踏まえて計算
ほしいと思った防音室の価格÷5(最低でも続けたい年数)÷12÷20(月に練習できると思われる日数)で計算

結果、1時間カラオケで練習するのと変わらない価格!
最低でもあと5年以上を楽器を続けようと結論付けました。

③しっかり定期的に楽器の練習をするのか
いつもで練習できると思ってサボる懸念がありました。
定期的に練習できるのか確かめるため、
楽器を出して指だけの練習を月に20日以上することを
2、3ヶ月続けられたら防音室を購入しようと決めました。
結果、達成しました。

4.実際に見に行って購入、設置まで

①実際に実物を見てみた。

自宅からクロスバイクで2時間近く走ったな……


サイトで価格や性能、広さの確認ができますが、
購入の際は必ず実物をみて、楽器を吹いて確認することが必要です。
私の場合、当初、別メーカの中古を想定して見に行きましたが、
新品だと中古並みに値引きがあってサービスがあったので
そっちにしました。
予算より少しオーバーしましたが、納得いくものが
買えたので後悔はしてないです。
部屋の図面を持っていくことで、具体的な設置場所などの相談ができます。
(私はマンション購入した時にいただいた部屋の図面をエクセルに打ち込んで
それを参考に相談しました)

※余談ですが、テレワークやYouTuberの関係で防音室の購入がやはり増えているようです。
ゲームでの雄叫びなどを気にされて、防音室を購入するゲーム実況者さんもいるとか。


②設置
新品で購入する場合、業者が自宅にきて、部屋を測量してくれたり、
部屋に合った設置場所を検討してくれます。
(中古の場合だと、部屋の計る行程がないので実際に搬入したらサイズが
合わなかった事故が防げます)

また、最近工事は防音室の設置の需要が高い時期のため、
工事は部屋の測量からその1ヶ月後になりました。

測量、工事は立ち会いが必要なので、2日ほど予定を空ける必要があります。


③設置して実際吹いてみて
設置完了したものをみたときは感激しましたね~
このご時世柄、2、3ヶ月は思いいきり音を出していなかったので、
久々に音を出した時はうれしかったです。
念のため、スマホを玄関前に置いて録音して、
どれくらい音が漏れるか確認もしました。
(早朝は怖くて吹けてませんが、常識の範囲内の時間でしたら
クラリネットは安心して吹けます)

④設置して良かったこと
(1)やっぱりいつでも吹けるのがうれしい
仕事をしていて、そうだ今日はこの曲吹きたい、
これを練習したいと楽器に対して前向きになり、
仕事に対してのモチベーションが上がりました。
先述でもしましたが、ストレス発散になってます。

(2)基礎練が積極的にできる
基本的に楽器を吹く時は毎回やっている基礎練があるのですが、
つい、曲優先にしてしまいます。
時間にも余裕ができるので、やりたいと思った基礎練を積極的に
いれられます。

(3)時間を気にせず吹ける
場所を借りていると、時間が終わりに近づくにつれて、
練習が駆け足になり、雑になってしまいます(私の場合)。
目標テンポに行かなくても、
「今日はここまでにして明日はこのテンポを目指そう」と
前向きに練習できたりしました。
よく、テンポを1つづつあげて千本ノックという練習方法ありますが、
やっぱり時間を気にしてできたと思う基準が甘くなってしまうんですよね。
毎日できるメリットから、思いっきりゆっくりなテンポで地道に
練習できることが自分にとって大きな安心感になってます。
(練習をサボらなければ)
施設へ向かう移動時間もなくなるし、結果大幅に練習時間と
自由な時間を手にいれたと思います。
また、荷物的な負担もなくなり、体力的な消耗が減りました。
天気が悪い日のあっどうしよう感も解消されるのも
ポイントが大きいです。

(4)気軽に思い付いた曲、楽器の練習できる
自宅なので、すぐに楽譜をひっぱりだせます。
なので、今日はこの曲、楽器を吹きたいと気軽に演奏できます。
私はB♭クラとE♭クラ持ちなのですが、
・荷物がかさばる
・楽器2本は重い
・片付けに時間がかかってその分練習時間が削られる
等の問題がありました。
気軽に特殊管が練習できるのは大きかったりします。

5.必要な対策

もし、この記事をみて防音室を検討している方がいらっしゃるなら、
お伝えしたいことがあります。
1.5畳以上の防音室が設置できなら、絶対にクーラーをいれた方がいいです。
私が購入したのは設置できないタイプでしたが、
なにも対策しないで練習したら地獄をみました。

これが発覚するまではパソコンや機材を設置して、
防音室兼、オーディオルームにしたいと想像しましたが、
夏場に機材やパソコン入れて籠って作業してたら
熱中症で孤独死まったなしになります。
ただ、対策をすれば真夏の湿気の多い日でも1時間は練習できます。

・夏場の対策
設置している部屋のクーラーの温度(24℃以下)を寒いぐらいに低くして、
下記のものを設置して対策しています。
①除湿器
②扇風機
※冷風扇は試しましたが、湿気が除湿器で賄えないくらい
急上昇して、地獄を味わいました。
③凍らせたペットボトル
(下にタオルや水回収用の容器を引いて扇風機の前に置くと涼しいのと、
若干の湿気を集めてくれます)
④あるだけの保冷剤
(頭に巻いたり、タオルを巻いて自分の周りに置きました)

また、少しでも温度上昇を避けるため、
夏場は室内に電化製品を置かないようにしてます。

※冬の問題点はできたら追記します

6.ほぼ毎日練習でほぼしている練習

クラリネットの場合の内容です。
私は実力は、学生時代はコンクールバンドではなく、
気ままに演奏するところでしたし、
私自身、練習方法の効率、理解力が弱かったりします。
(今は吹奏楽編曲などしていますが、社会人になるまで、
楽譜はロクに読めず、感覚で演奏してました)
社会人になって、レッスンに通い、色々な奏者に出会って、
この方法がいいのでは考えた結果の練習方法を日々しています。
※もし、こうした方がいいんじゃねというアドバイスが
あったらすごくうれしいです。


目安としては1時間~1時間半の範囲です。
①基礎練
チューナーでB♭、A、F、highB♭の音を出して合わせる。
レジスタキーのロングトーン(強弱つけるやつ)テンポ50
アイヒラーの音階練習の1の全ての調を16分でテンポ48
アイヒラーの音階練習の付録のやつ16分でテンポ48

②予習曲
合奏曲または自分が編曲した曲
(むずかしいな~と思う曲をテンポをすごくゆっくりにしてさらう)

③多重録音用の曲
定期的に買っているクラリネットの雑誌付録のアンサンブル曲を
練習用に使っています。
平日にできてないところをさらって、
土日に録音して合わせることをしています。
(取り入れたことで合奏に行けないストレスを軽減できてきます)

いつか、自分でもアンサンブル曲をつくって録音したいですね。

曲の練習し、合わせてみると、できたと思い込んでいた部分が
発見できるので貴重だったりします。


7.最後に


以上です。
なにか気がついたことがあったら、随時追記します。

やっぱり毎日気ままに楽器が吹けるのはうれしいです。
ただ、いつ近所からクレームが来るか、日々ヒヤヒヤしています。
購入に至るまで色々悩みましたが、私は買って良かったです。

参考までにお伝えすると防音室は、
約5年間分のカラオケやスタジオ代を前払いしたようなものです!!!

なので、防音室は早めに買って、楽器を長く続けると
その分、元がとれます。


防音室の色々な対策方法や活用法でご意見などありましたら、
お伝えしていただけたらありがたいです。

また、防音室の購入に悩んでいる人の検討材料になりましたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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