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サミュエル・ピープスの日記を読む

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革命と動乱のイングランド17世紀。この時代を生きたサミュエル・ピープスが10年にわたって残した「日記」は、日記文学として価値を持つ一方、「天下の奇書」としても読まれてきた。本連載…
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サミュエル・ピープスの日記を読む(0)

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解説:原田範行(慶應義塾大学教授)

連載開始にあたって

 革命と動乱のイングランド17世紀。この時代に、生涯の大半をロンドンで過ごし、国会議員にして海軍大臣、王立協会総裁を務めたのが、サミュエル・ピープスである。だが、ピープスの名が一般によく知られているのは、むしろ、1660年から69年にかけての10年間に彼が綴った膨大な日記によってであろう。日記文学といえば、日本にも、例えば平安時代の『土佐

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