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2015年2月の記事一覧
時代による感覚のずれ
最近、歴史ドラマを見ていると、その時代の人たちが、常識として持っていた感覚からはどう考えても違う現代の感覚を主人公に当てはめているケースが増えているように感じています。
例えば、戦国時代、人が人を殺して領土を奪うという時代の人たちの間には、今の日本とはまったく違った生への感覚があったはずです。
イスラム国の人たちのように、自分たちの国を作るためには、人の命を平気で奪うという感覚は、今の日
地球史を眺めて改めて思うこと
15回に渡り、地球の成り立ちについて眺めてきました。当初は、四五回で終わると思っていたのですが、思いのほか長い連載になってしまいました。
太陽系の誕生とともに地球が出来上がり、火の玉の時代や、隕石が限りなく降りそそぐ時代、生き物など棲める環境ではない時代を経て、太古の海ができ、陸地が出来ていきました。
その後も、地球では我々の力ではどうしもないほどの迫力で、さまざまなことが起こります。こ
地球の成り立ち(15)
前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。
インドがユーラシアにぶつかった頃、海の流れも大きく変わります。インドと同じように北上していたインドネシアやパプアニューギニアなどの島々がユーラシア大陸とくっつきます。そして、現在のような複雑な地形を生み出します。
それまで、太平洋側から西に流れていた海流が、こ
地球の成り立ち(14)
前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。
現在の地形が出来る前の超大陸「パンゲア」が分裂し始めて、約2億5000万年ほど経った、約4300万年前、地形の大変動が起きます。当初、パンゲアは、北方面を中心としたローラシア大陸と南方面のゴンドワナ大尉陸に分裂します。
そして、南極のあったゴンドワナ大陸からア
地球の成り立ち(13)
前回に引き続き、藤岡換太郎著「海はどうしてできたのか」(ブルーバックス)をもとに、地球の成り立ちについて述べてみたいと思います。
前回、海が無酸素状態となり、海でも大量絶滅があった話をしました。現在では、海の表層にある暖かな海水と海の底の方にある冷たい海水が入れ替わるように、海全体を使って海水が循環していることが知られています。熱塩循環とよばれるこの循環は、1000年以上の時間をかけて循環し