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must have(1)

自分にとってなくてはならないもの、それがmust haveです。人それぞれ多種多様なmust haveがあると思いますが、僕にとってのmust haveは、

「音楽」、「葉巻」、そして「筆記用具」

今日は「音楽」についてお話したいと思います。朝起きてから夜寝るまで、そして車の中、電車の中。僕の周りには必ず音楽があります。昔、仕事中に音楽が聞こえていたら上司に叱られたり、顧客に罵倒されても耐えられると本気で思っていました。(映画みたいですね。)

初めて音楽というものにのめり込んだのは友人の部屋で聴いたピンクフロイド。せいぜいステレオラジカセしか持っていなかった友人の中でこの友人の部屋にはステレオコンポーネントと大型のスピーカが設置されていました。ステレオラジカセに頭をくっつけてステレオ感を感じていた僕にとって彼の部屋は劇場のようでした。右のスピーカーから音が流れ、左のスピーカーに移っていくその様は映画館で聴くサウンドそのものでした。

人が走り去る音、心臓の鼓動、音律の合間に左右のスピーカーから聞こえてくるこれらの音が自由に浮遊し、僕はトリップ感を初めて味わいました。それまで松山千春や柳ジョージを聴いていた中房の僕にピンクフロイドは異次元の魔法でした。

「音楽」には時間がありません。変なことを言うと思うかもしれませんが、そうなんです。今聞こえている音はすぐ過去のものとなり、過去に聞こえていた音も頭の中から消滅せずきちんと残っています。それにこれから聞こえてくるだろう音も必ず頭のどこかに必ずあります。(ここが裏切られるとそのアーティストにはまっていくのですが・・・)

そう、過去、現在、未来が同時にあるのです。「音楽」には時間がないのです。だから僕を楽しませてくれるのだと思っています。現在において過去と未来を同時に体験できる音楽。心が躍り、精神が安らぎ、勇気の湧く音楽。最近ではストリーミングが発達し、忘れていた昔の曲をお店に出向かずとも自分の部屋で楽しむことが出来るようになり、なんて良い世の中なんだ!と実感しています。

時間にとらわれない「音楽」を生き方にも反映させることが出来ます。今が過去と未来を創りだす音楽、人生も同じだと僕は考えています。過去にとらわれ、今をないがしろにして未来をなくす。未来だけを考え過去を忘れ、今にとらわれる。そうすると旋律が崩れ、不協和音が漂います。(世の中には不協和音が好きな方もいるかもしれませんが・・・ジョンケージが好きな方のように)

心地よい音楽は過去、現在、未来はすべてつながっています。素晴らしい人生も過去、現在、未来がすべて繋がっているのです。時間とは人が認識しているだけのルールであり、自然はそのルールに則っていません。自然の中で生きる人間も本当は時間の中で生きているわけではないのです。

「5分前集合」、「時間厳守」、社員に対して厳しく指導していた昔の自分が今では時間にとらわれない生き方をしています。時間に縛られない生き方を思い起こさせてくれる「音楽」。これが私にとってのmust haveです。

雲と空


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