【コントラクトブリッジ】2023振り返り

今年の12月あったかすぎます。


2023年はブリッジが充実した一年になりました。1月には前半7位で折り返した日本リーグ1部の後半戦がありました。ひりつくような残留争いを生き残って5位で残留。4月~6月には2023前期日本リーグがあって、1部で初優勝することができました。8月末には先輩のYプロと岩佐佐分利に参加して二冠。9月のアジア競技大会では監督としてオープン部門で参加して銅メダル。12月の東京都知事杯フライトBで普段お世話になっているAさんと組んで優勝。2023年は要所で勝つことが出来ました。今年はHプロと組む機会が多くてプロの技を目の前で見れたことも満足度が高いです。一方で、ミスしたボードも多かったです。2024年に同じことを繰り返さないように2023の失敗を9個ほど供養していこうと思います。


供養①キュービッド飛ばしてグランドルーズ

2022後期日本リーグ1部での7Sルーズ

自分はサウス。4Hのキュービッドを飛ばしてしまってルーズした7S。うっかりミスで13IMP取られて痛い失点になりました。


供養②Kの場所を間違えて7Hへオーバーラン

朝日新聞社杯フライトBでの7H1ダウン

自分はウエスト。パートナーの2CオープンからハートでセットしてRKCBしました。HQ聞くとパートナーから6Cのアンサー。「HQ+DKの約束だけど自分がDK持っている。多分HQ+CKでビッドしてそうだな」と考えて7Hに突っ込んだらCK無くて落ちました。RKCBでK答えるときキュービッドしなかったKは飛ばすのは意外と忘れやすいので注意です。


供養③弱い手で3の台のオーバーコールして800取られ

柳谷杯フライトBでの5Cx

自分はウエスト。サウスの2Sオープンに3Cで入ったら5Cxになって800取られ。パートナーパストハンドだから3NTも5CもEWに無さそうだからパスするのが良かったハンド。「3の台のオーバーコールはゲーム有りそうな手でしよう」という格言が生まれたハンド。


供養④1Sレスポンスできないパートナーの2Sをレイズして800取られ

2023前期日本リーグ1部での4Sx

自分はイースト。パートナーの2Sの想定を「5枚スペード+何かいいカードの3-5点」みたいに考えて4Sへレイズしたら痛い目を見たハンド。パートナーが1Sレスポンスできない手なら4Sは厳しい。


供養⑤QT抜け8枚フィットで4勝できず3NTダウン

2023前期日本リーグ1部での3NT

自分はサウス。3NTは2320で7個。マイナーで2個増やすプレーを考えるハンド。ダイヤで2個増やすか、ダイヤクラブで一つずつ増やすか。どっちも拾うようにプレーして失敗したハンド。厳しいコントラクトは一本勝負に集中するのが良いことが多いです。


供養⑥スラムトライせずグランドルーズ

春季リジョナルフライトAでの7Hルーズ

自分はサウス。パートナーの2NTに赤いスーツの2スーターを示して、パートナーの4Hをパス。多少噛み合い悪くても6Hあるかもしれないからキュービッド続けるのが良かったです。7Hに到達するのは難しいですが、6Hには到達したかったハンドでした。


供養⑦イマイチな手で2Hリビッドして500取られ

2023前期日本リーグ1部での4Hx

自分はサウス。2回目のアクションで陽気に2Hをビッドしてみたら悲惨な4Hxになったハンド。EWの釣り上げ方がかなりタクティカル。匠の技で一本取られました。


供養⑧反転ボードの罠

2023前期日本リーグでの3Sx

自分はサウス。イーストの1NTオープンに2番手で3S言ったら800取られたハンド。8枚スペードで我慢できず。イマイチな手でアクションしてダブルで仕留められる展開が今年は多かったです。このボード、実は我々と裏のテーブルだけ180度反転していて、他のテーブルはウエストの位置の1Cオープンから始まってサウスは4番手の位置で1C-1H-X-? みたいになるから、他のテーブルではサウスの3Sxにはほぼならないです。反転ボードのアシストに一本取られました。


供養⑨トランプコントロール失って4Sダウン

2023前期日本リーグ1部での4S

自分はサウス。タータン2Sオープンから4Sをプレー。T2でクラブが続いてチャンス到来。ダミーでダイヤを切れば簡単にメイクしそうなのに、ウマぶりプレーでハートを切っていたらトランプコントロールを失ってワンダウンしました。これ日本リーグ優勝がかかった大事な最終ラウンドでの失敗だったのでショックが大きかったのですが、パートナーが「切り替えていきましょう」って言ってくれて助かりました。その後は大きく崩れずにプレーして試合に勝って優勝しました。なおこのボードは1IMP取り。裏が1NTを逆サイドで作ってくれました。


悪いハンドばかりだと悲しいので良いハンドもいくつか振り返ります。

ナイスハンド①綺麗なビッドで到達した6C

兵庫県知事杯フライトAでの6C

自分はウエスト。フライトAで我々だけビッドした6Cです。レスポンダースーツの薄さを示して6Cになったのがおしゃれポイントです。


ナイスハンド②5thベスト

2022後期日本リーグ1部での3NT

自分はウエスト。日本リーグ1部残留がかかった大事な最終ラウンドのボード。イーストがパートナースーツのハートよりも5枚持ちのクラブをリードして打ち抜いて3NTダウン。勝負強いパートナーのナイスリードでした。5枚を打って、5位でフィニッシュして残留。5th bestというチーム名通りの結果となりました。


ナイスハンド③7Hへの跳躍

柳谷杯フライトBでの7H

自分はサウス。パートナーのSPLからのボイド+1Aで7Hへ到達しました。ノースが2回ジャンプしているのが特徴的で印象深いハンドです。


ナイスハンド④Kシングルトンにしてダウンさせた3NT

2022後期日本リーグ1部での3NT

自分はイースト。ハートを打ち抜いた後、ハイカードを数えるとパートナーにSA無しが分かるので、CJ期待してC9にシフト。イーストは黒いスーツでスクイズにかかりますが、SKシングルトンにして対抗することでゲスになります。ディクレアラーがスペード外してダウン。C9シフトからの読み筋だったのでテンポ良くSKシングルトンにできました。


ナイスハンド⑤4Hxで捕まえて800取り

2023前期日本リーグ1部での4Hx

自分はウエスト。パートナーの2回目のダブルを流すか5Cにコンバートするか迷ったハンド。流したのが正解で800取り。オポーネントがオープン代表クラスのプロ二人のペア。前はこういうので緊張を感じながら5Cビッドして失点していたのですが、最近はチャンスと捉えて流せるようになってきました。パートナーは「ノータイムパスでしょ。ハートのJ98xとCKは激熱」とコメント。こういうジャッジを学べるのが有難いです。日本リーグのラス前ラウンドで強いチーム相手に大きな得点になって優勝に繋がったハンドだったので、個人的にかなり印象深いハンドです。


2023年は大事な勝負どころで勝てたことや、試合の反省を通して技術が伸びている実感があることとか、手応えのある年でした。2024年も良いブリッジができるように頑張ります。


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