SPチーム② 気合ビッドのタイミング
理由が無いときは気合を理由にして危険牌を切るKKTです。
SPチームの後半戦の続きから振り返っていきます!
気合ビッドするしない?(するしないと言いたいだけ)
あなたはWEST。
16番ボード、we vul 1番手
T92
J432
J83
AQ3
P-(1H)-2H-(P);
2S-(3D)-P-(3S);
?
パートナーのマイナーがほぼクラブと判明した場面です。気合を入れますか?
実際の配置です。
テーブルでは気合で4Sをビッド、サウスにXをかけられて4Sx3ダウンで撃沈しました。
後から考えてみると、一度2Sとビッドして後から4Sとビッドするのはいくつかの点で良くなかったです。
まずは、自分の手の雰囲気がオポーネントにバレバレなので配置が悪いときに簡単にXをかけられてしまうのが良くないです。まさに今回の配置みたいにスペードのブレークが悪いときは簡単にXされてしまいます。
そして、パートナーが良い手かどうか分からないのでギャンブル要素が強いのも良くなかったです。自分の手は元々バリュー不足なのでパートナーにバリューが欲しいはずで、ゲームを目指すならそれを確認した方が良かったです。
なので結論としては、ゲームを目指すなら最初のアクションで気合入れてINV(3D)、そうじゃないなら2Sをビッドしてパートナーに任せるとするのがベストでした。今回の手は少し足りないので2Sが良いのかなと思いました。
最後のゲスは相手にさせよという格言通り、早い段階でのジャッジが正解だったボードでした。
続いて、
このハンドはまず全体のハンドと結果から。
自分はWESTに座っていて、下記の展開から3Dを4メイクという結果でした。
1C-(P)-1D-(2S);
2NT-(P)-3D///
2NT=Good Bad 2NT
このハンド、自分としてはEASTの手が想定よりも強かったのですが、パートナーとしてはこれくらいの強さじゃないとビッドしないという風に言っていて、主張するハンドにズレが有りました。
こういうときは有識者の意見を、ということでプロに聞いてみると、3Dは3Cをプレーしたくない手でビッドするとのことで、たぶん下のような手なのかなと思います。
xxx Qxx KQJxxxx ---
6~7枚差くらいはあるような感じだと思います。
実際の手くらい強ければ3SをビッドしてFGして良いみたいです。
そもそも2NTはミニマムでは無くて、でもINVを示す3Cはパワー不足でビッドできないくらいの手を示すから、13-15くらいのバリューは期待して良いようです。例えば、下の手みたいな感じで期待できるのかなと思いました。
①Ax Qxx Kx KQxxxx
②x Ax KJx KQxxxxx
実際の手は2NTがオーバービッドで、バランシングで3Dをビッドして終了というのが相場みたいです。たしかに、本命は3Cだけどちょっとゲームもあるかもくらいの手でビッドした方が良いことが多そうだと思いました。勉強になりました。
続いて、
気合ビッドするしない?②
あなたはEAST。
25番ボード、We vul 2番手
QJT6
3
754
KJ863
(P)-P-(P)-1H;
(P)-1S-(P)-2C;
(P)-P-(2D)-2S;
(3D)-?
パートナーのハンドは3514の良い手風です。気合ビッドしますか?
実際のハンドです。
テーブルでは3Dが流れて2ダウンさせでしたが、今回は気合ビッドしていると当たりだったという形でした。
どうすると良かったかというのは難しいところだと思いますが、EAST目線では、ダイヤは多くても1ルーザーで、クラブが9枚フィットしていて5Cが近いので4Cをビッドするところまでは安全なのかなと思います。5Cまでビッドできるかというと、それはいくつかハンドを配置してみないと分からないのかなと思います。半分くらいメイクするなら5C、そうじゃないなら4Cが相場なのかなと思っています。
ちょっと配置してみます。ここでは3514の14-18くらいに固定して考えてみます。
①AKx Axxxx x AQxx
②Axx KJxxx x AQxx
③Kxx AKxxx K Qxxx
④Axx KQJxx K Qxxx
弱くなっていくとだんだん微妙になっていきますが、およそ半分の手はメイク率50%を越えている気がするので勝負になっていると思いました。
ちなみに裏のビッドは、
P-(P)-P-(1H);P-(1S)-P-(2C);2D-(3C)-3D-(3S);P-(5C)///
だったみたいです。3Sはより積極的にINVしているので、この展開は5Cが良いのかなと思いました。
最後に、
取り決めの無いビッドの推測
あなたはWEST。
27番ボード、both non vul 2番手
974
AK
A65
KJ765
(1D)-1NT-(P)-2C;
(2D)-P-(P)-3D;
(P)-?
3Dの取り決めはありません。どんな手を示すビッドと推測して、何をビッドしますか?
競り合いで取り決めが無いビッドが出てきた場面でした。
自分としてはこんな感じになってるのかなとテーブルでは考えました。
X=流しても良いT/O
2M=smolen風
2NT=NAT,INV
3C=NAT,FG
3D=それ以外のFG
3H/3S=55M INV/FG
4D/4H=TRF
つまり、流してほしくないT/O、ストッパーの無いBALあたりがいると思いました。典型的には、午前に出てきた4414のFGとかがいそうかなと考えました。(https://note.com/kktbridge/n/n7fdcf54f7758)
そういう手を目の前にしているときにプレーしたいコントラクトは、直感的には5Cが良さそうだと思いました。ダイヤを二回ラフしてスペードとクラブ1敗ずつくらいのイメージかなという感じです。
ということで5Cをビッドしました。
実際の配置は、
55Mで事故ってしまった形でした。後からプロに確認するとビッドの構築はおおよそ自分がしたもので合っていたみたいで、3Dは4414とかストッパーの無いBALでXしたくない手を示すようでした。
事故ってしまったものは仕方ないと思います。こういった事故はフライトA,Bでも敵味方問わず結構起きるように感じているので、クレイジーに見える介入で良いスコアを狙う戦術も意外とありなのかなと思いました。事故らせるのを積極的に狙う戦い方です。
特に低い台でのオーバーコールは、自分たちのある程度安全を確保しつつ、敵のシステムの虚をつく可能性があるので、複雑なものを使っている相手ほど有効なのかなと思いました。
ただ、バランスを取れなかったり、パートナーの理解を得ないままやると、今度は自分たちのスコアが悪くなっていく感じもするので、このあたりブリッジは良く出来てて難しいなと思いました。
以上となります!
後半戦は3連勝で優勝しました。この日は全体的にペアとして調子も運も良くて楽しかったです。またリアルブリッジをしたいです。
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