京都ライター塾マンツーマンコース第5回(最終講義)を受けてみて

私は、ライターの江角悠子さんが主催されている京都ライター塾を受講しています。
2020年12月26日(土)に、第5回講義(最終講義)を受けました。
講義を受講して思ったことや、考えたことを書いていきます。

★第5回目の講義で学んだこと

・発信を継続する。

発信することが、お仕事の紹介を呼び込みやすい環境を作るので、関心のあるテーマについて発信を継続する。

・企画立案時には、様々な切り口で企画の粒度を細かくする。

自分から提案する企画を考える際には、企画の大枠を考えた上で、いくつかの切り口から、企画を細かく具体性のあるものにしていくことが重要。

★具体的な講義内容

そんな第5回目(最終講義)の具体的な講義内容は次のようなものです。

◆仕事を依頼してもらうために

仕事を依頼してもらうために、次のような取り組みについて考えてみようとのことでした。

・個人サイト・ブログの活用
・クラウドソーシング
・紹介
・出版社や編プロへの営業

◆個人サイト・ブログの活用

個人サイト・ブログを活用することで、次のようなメリットがあるとのことでした。

①ブログの記事を書いておくと文章を書く練習になる
②実績を見た人から、次の依頼が来る
③人に紹介してもらいやすい

① については、私もnoteなどで感じます。

② については、前回の講義でも説明があったように、仕事の依頼主が実績を見ることで、ライターの人柄や能力を判断できるため、仕事の依頼につながるとのことでした。

③ が、自分にとっては新しい観点でした。

江角さんのもとには、「~の記事を書けるライターさんいませんか?」といった依頼主から話がある場合や、江角さんが何かしらの事情(スケジュールなど)で仕事を引き受けることができない場合があるとのことでした。

その場合、他のライターを紹介することになります。その際、個人サイトやブログを持っているライターだと、そのサイトのリンクを送れば、紹介が済むので、紹介するのが楽とのことでした。
個人サイトやブログの存在が、仕事の紹介といった場面で役に立つというお話を聞いて、なるほどと感じました。

◆仕事の紹介

次のように、仕事の紹介をしてもらえるような環境を整えておこうとのことでした。

・ライター仲間を作る
・一緒に仕事がしたいなと思われる人になる
・こんなことがしたい!と発信しておく

自分が書きたいテーマを日頃から発信しておくことが、仕事を紹介してもらえることにつながる、というお話が印象に残りました。

江角さんが、ある仕事の依頼を受けたときに、そのテーマについて自分よりも詳しいライターがいれば、そのライターを紹介するとのことでした。
過去に実際に紹介したことで、自分の好きなテーマを書くことができるライターは楽しく仕事ができ、依頼主の方も、完成した記事の質が良いため喜ばれていたとのことでした。

そのような、紹介者の方が、他のライターにお仕事を紹介しようというタイミングで、「~のテーマといえば●●さん」といったことが紹介者の頭に出てくるようになるまで、日頃から自分の書きたいテーマを発信しておこうということでした。

◆企画立案

仕事を依頼してもらうために、出版社や編プロへの営業をすることがあり、その際には、自分で企画を立てて提案することが必要ということでした。

企画立案のためには、次のようなことを考えるとよい、とのことでした。

・自分の興味のあること、悩んでいることを挙げていく
→(例、野菜をとれる簡単な料理が知りたい。)
・自分がインタビューしたい人は誰かを考える
→(例、イングランドのサッカーチーム「リヴァプール」に所属している南野拓実選手に会ってみたい。)
・ターゲットを意識する
→(例、社会人1年目に伝えたいことはないか?)
・伝えたいことを考える
→(例、読書の面白さを伝えたい)

◆企画の粒度を細かくする

企画案が出揃った段階で、企画の粒度を細かくする作業に入ります。
その際には、「伝えたいこと」、「ターゲット」など、それぞれの企画に考慮されていない切り口を与えることで、企画の粒度を細かくします。

企画の粒度を細かくする作業に対する私のイメージは、大きな「野原」に対して「柵」を立てていき、1つの「区画」を作るというイメージでした。

漠然とした大きい「企画」が「野原」のようなイメージで、その「企画=野原」に「伝えたいこと」「ターゲット」という「柵=切り口」を立てていき、「企画=野原」に1つの「区画=粒度の細かい企画」を作るイメージです。

そのため、その「柵=切り口」のパターンがあればあるほど、様々な企画を考えることができると思いました。

◆企画を考えた上で、意識すること

企画を考えた上で、次のような観点から企画をチェックしようとのことでした。

・独自性
→ありふれた企画だと、記事自体が読者にとってノイズになってしまう。そもそも採用されない。
・具体性
→漠然とした企画だと、実現性などの判断ができない。
・実現性
→記事を書く季節であったり、コロナの影響であったり、外部要因によって、企画が実現できない可能性がある。
・話題性
→時勢に合った企画だと、より多くの読者に読んでもらえる可能性が高くなる。

仕事を引き受ける際に確認すべき「依頼内容詳細」について

日時、締切日、拘束時間など、基本的な情報を確認する。

その中でも、自分の仕事の責任範囲については明確にしておくべき、とのことでした。
仕事の責任範囲を明確にすることについては、その部分があいまいになっていると、仕事を受けた後に思わぬ作業を依頼されることにもつながります。
その結果、拘束時間が長くなり、他の仕事に悪影響を及ぼすことがあるとのことでした。

仕事を引き受ける際に確認すべき「お金」について

仕事の責任範囲を明確にした上で、その仕事に対して想定される投入時間と、生活のために必要なお金を頭に入れながら、自分から見積額を提示する、あるいは、依頼主から提示される金額を確認するとのことでした。

また、提示された金額と自分の希望金額が合わない場合は、双方が納得いく金額に着地できるように、交渉することも大切になるとのことでした。

◆先輩ライターの方々からのお話

仕事を獲得することについての江角さんからの講義の後に、京都ライター塾1期生のお二方とお話しさせていただく機会を得ました。
お二方とも、ライター塾受講後に次のような記事を書かれ、ライターとしてお仕事をされています。

「これ、めっちゃウマっっ!!」つい誰かに教えたくなる京都の万能調味料たち
京都クッキー缶めぐり〜おうちカフェを楽しもう〜


お二方とも、インタビュー準備やインタビュー時にライター塾で学んだことを実践されていました。
原稿を書く際のモチベーション・時間管理のお話では、書く際にはカフェに行くといったように「環境を変える」ことや、書く時間帯を決めるといった「ルーティン化」などの工夫をされているとのことでした。

色々なことを考えて行動されているお話を伺うことができ、そんな姿は素敵だと思いました。
そのように試行錯誤されながら、書くことを楽しまれている姿から、自分も頑張ろうという気持ちが増しました。
先輩方、ありがとうございました。

◆最後に
全5回の講義を終えました。
自分がおじいちゃんになってから、今回の講義を振り返ったとき、「あの経験が自分の人生にとって大切なものになった」と感じると、思います。

講義を受講する前は、ライターというお仕事は自分にとって漠然としたものでした。しかし、講義を重ねるたびに、内省する時間と書くことを実践する時間をとることができ、今では、ライターとしてお仕事をしたいと思っています。より厳密には、もっと「言葉」に集中して、人と関わっていきたいという気持ちが強くなりました。

これからは自分から1つずつ行動します。
今回の機会を得たことで、このようにnoteを始めることもでき、これまで知らなかった発信の楽しみ知りました。
自分の目標に向かって1つ1つ行動を積み重ねていきます。

このような機会に巡り合うことができ、江角さんに感謝いたします。
穏やかにご丁寧にご指導いただきありがとうございました。
自分が納得できる腑に落ちる道に進んでいきます。
本当にありがとうございました。

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