京都ライター塾マンツーマンコース第2回を受けてみて

私は、ライターの江角悠子さんが主催されている京都ライター塾を受講しています。
2020年11月7日(土)に、第2回目の講義を受けました。
講義を受講して思ったことや、考えたことを書いていきます。

★第2回目の講義で学んだこと

・インタビュー準備では、取材される相手の目線で準備を進めることが大切

インタビュー準備の段階で、取材される相手が知りたい情報を丁寧に準備し、取材対象者・ライター双方が納得する状態を成立させておくことが、良い記事につながると学びました。


・インタビュー中、目的を見失わず、取材される相手が快適に話せる環境を整えることが大切。

どんな状況でも、インタビューの目的を達成するために、インタビュー中は目的を忘れず、取材対象者が快適に話せる環境を整えることが重要だと学びました。

★具体的な講義内容

そんな第2回目の具体的な講義内容は次のようなものです。

◆第1回講義のレポート記事を書いてみた感想

江角さんから、「第1回目のレポートを書いてみてどうでしたか?」と聞かれました。
わたしは第1回目の講義レポートをnoteに書いてみました。
これが初めての発信でした。
発信って、自分の文章に責任を持たないといけないし、心が重いなと最初は感じました。
あとは、不適切なことを書いてトラブルにならないかと不安でもありました。
しかし、いざやってみるとワクワクしました。
文章を考える際に、こういう文章のほうが伝わりやすいかな、こんな文章のほうが自分の考えや気持ちがぴったり表せているかなと考えることは楽しかったです。

一方で、発信の難しさも感じました。
同じ内容でも、無数の切り口と書き方があって、その選択肢の多さに戸惑いました。
1つの対象について書くときにも、少しの工夫で伝わりやすい文章にもなるだろうし、逆に伝わりにくい文章になるだろうと感じました。

第1回目のレポートをnoteに投稿することで、発信の楽しさと難しさを実感しました。

◆自己分析シートの続き
前回からの宿題で、自己分析シートに書かれている問いに対して回答してきました。
「子供の頃の夢は?」など、これまでの経験に関する問いが、自己分析シートに書かれていました。
自分が大事にしている価値観で、「自由」「考えること」「できることを増やしたり深めること」が浮かび上がってきました。
言語化されることで、これまで意識していなかったことに気づきました。
気づいた点をこれからも大切にして、生活していこうと思います。

◆書くことは考えること

書く習慣がつくと、考える機会が増えるとのことでした。
江角さんがおっしゃっていた通り、前回のレポートを発信してみてから、
「今、気づいたことも発信できるかもしれない」と思うことが増えました。
普段何も思っていなかったことに気づき、考える機会が増えて、日常生活の楽しみが増えました。

◆何を伝えたいか?
江角さんから「伝えたいことは見つかってきましたか?」と聞かれました。
自分の伝えたいことの軸を持っておくことで、仕事を選ぶ際の悩みが減りますよとのことでした。

自分の伝えたいことの根本は、人の考えや気持ちだと思いました。
伝える対象が、人以外であったとしても、対象の裏にある人の考えや気持ちを伝えたいと思いました。
それによって、読んでくれた方に気づきがあったり、何か行動しよう!という気持ちが湧いてくるとうれしいなと思いました。

◆インタビュー・取材について

・インタビュー
→新聞・雑誌や放送の記者などが取材のために人に会って話を聞くこと
・取材
→「材」を「取」りに行く
記事・制作などの材料となる「素材」を、人の話や物事の中から集めること。

このように、良質な記事を書くためには、いい「素材」が必要とのことでした。
人に話を聞いて「素材集め」をすることがインタビューと聞いて、インタビューでは、ライターの力が試される場だと感じました。

◆取材で集めるべ素材

取材で集めるべき素材の1つに、「具体的な数字」が挙がっていました。
原稿を書くときに「多く」といった形容詞ではなく、「100」のような具体的な数字を書くことによって、読者に与える情報量が全く違うとのことでした。

また、「現場で自分が感じたこと」も挙がっていました。
取材先で五感を敏感におくことによって、言葉にできることは無数にあるだろうと思いました。
これらのことは、日ごろの生活で練習できることだと思いましたし、日常生活を楽しむ方法でもあると思いました。

◆取材をするまでの準備

取材をするまでの準備として、下の3つがあるとのことでした。

① 取材対象となる人やお店を決める
② 企画書を作成
③ アポ入れ(取材依頼)をする

江角さんが作成された実際の企画書を見せていただきました。企画書には、取材対象者が取材に対して疑問に感じるであろうことが、くまなく記載されていました

取材となると、力んで自分のことばかりに目が向きそうですが、取材対象者の目線を見失わないことが大切になるんだろうと思いました。
また、後からトラブルにつながる認識の齟齬をなくすために、準備の段階で、取材対象者が知りたい情報を網羅する必要があると学びました。

◆アポ入れ(取材依頼)の方法

江角さんが普段行っているアポ入れの方法を教えていただきました。
取材対象者が忙しいであろうタイミングに電話しないなど、取材対象者の立場に立つことが実践されていました。
江角さんは、取材日が分散して、取材ごとに原稿を書くやり方だと仕事のパフォーマンスが上がらないということで、取材日と原稿を書く日を分けているとのことでした。
できるだけ自分にかかる負担を軽減しつつ、自分の仕事のパフォーマンスが最大限に発揮される方法を模索することが大切だと思いました。

◆質問リスト作成

取材前の準備として、質問リストの作成があるとのことでした。
質問リストを事前に取材対象者に送っておくと、取材対象者が事前に資料を準備してくれることもあり、インタビューがスムーズに進むとのことでした。
質問リストを作成する際には、以下のようなことを特に行うとのことでした。

・どんな原稿を書きたいか目的を決める。
・取材対象者を調べる。
・基本情報をおさえておく。

これらは、インタビューの質を上げるために必須とのことでした。絶対に外せないのは、目的。目的が定まっていないと、無数の質問が考えられます。

また、取材対象者からすると、わかりきったことを聞かれると、印象が悪くなるとのことでした。
極端な話ですが、わたしが取材される側で「このお店の主力製品は何ですか?」などと、もし聞かれたら「そんなこと調べてきてやー」と思います。

逆に「〇〇という商品は△△というコンセプトとのことですが、その背景にはどのような考えがあるのですか?」などと聞かれたら、「よく調べてきてるなー」と思い、色々話したくなるだろうと思いました。

◆インタビュー当日の流れ

インタビュー当日の流れとしては、下記の①→⑤の流れとのことでした。

① インタビューする目的を共有する
② インタビューの段取りを決める
③ 録音の許可を取って、メモを取りながら、話を聞く
④ 聞くべきことを聞いたら、インタビュー終了(撮影へ)
⑤ いつ原稿を確認してもらうのかなど、今後の流れを説明

①については、時間は限られているので、双方にとって重要だと感じました。ライターにとっては、良い記事を書くために「このインタビューの目的はこれ!」と再確認しておくことは重要になるだろうと思いました。

②については、インタビュー時間を伝えるとのことでした。取材対象者の集中力を維持するためにも重要だと学びました。

⑤については、締め切りに関係があるので伝えるとのことでした。
インタビューが終わって安心してしまいそうなので、忘れてはいけないポイントだと思いました。

◆話の引き出し方10のコツ

わたしの印象に残ったのは、以下のものでした。

・聞いた話の中から、次の質問を考える

聞き方次第で、思いもよらない面白い内容を聞くことができるかもしれないと思いました。一方で目的から外れた質問を重ねると、後で原稿を書くことに困ると思いました。

・わからなかったことは、その場で聞き直す

入念な準備を事前にしていることが大前提で、インタビュー中わからないことがあれば、はっきり聞いておくことが大切とのことでした。ここでも、そうしないと原稿を書くときに痛い目にあうとのことでした。

・相手のファンになること
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「相手に恋する」と表現する方もいるとのことでした。
これは究極的なことで、他のすべてをまとめたものだと思いました。
限られた時間のインタビューで、相手を観察しながら相手が安心して話せる環境を整えていく行動が、ライターに求められると思いました。

◆インタビューが進みづらい状況に出くわしたときの対処

・相手の答えがあいまいなとき
・質問が尽きたとき
・インタビューへの緊張
・インタビュー相手の機嫌が悪い時

このような状況では、いかに目的を満たす文章を書くために、工夫してインタビューすることがライターには求められるとのことでした。
インタビューが実施されるということは、お互いの合意がとれているということ。その前提を頭において、色々な角度から質問を投げかけたり、相手のペースに飲み込まれすぎないようにしたり、目的が達成される状況を冷静に整えることが大切だと学びました。

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◆インタビュー実践

実際にインタビューをしてみようということで、
わたしは、江角さんに「どうしてライターになったのですか?」というテーマで5分間インタビューをしてみました。
逆に、わたしは江角さんから「どんなライターになりたいですか?」というテーマで5分間インタビューを受けました。

インタビューをしてみて、目的から大きく離れた質問を重ねすぎないように注意しようと思いました。わたしは人に興味があるので、ついつい色々なことを質問したくなります。ただの会話にならないように注意しないといけないと学びました。

インタビューを受けてみて、江角さんが私の話をうけて「それはつまり~ということですね。」という確認があるのが良いなと思いました。認識のズレが起きていないかを確認しながらインタビューを進めることで、原稿内容のズレが少なくなるかもしれないと思いました。
あとは「ライターになるために何か今やっていることはありますか?」という質問が良いなと思いました。時間軸の切り口で「過去」「現在」「未来」それぞれから質問することは、色々な「素材」を引き出せるに違いないと思いました。

インタビューは楽しいし、普段の会話(友達、職場の同僚、家族との会話)から実践できるとのことでした。
今回学んだことを初対面の方との会話などで実践してみようと思います。

次の講義も楽しんで学んでいきたいと思います!

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