二日で00P上下巻を読んで3kg位痩せる気がする位精神にダメージを負った男の感想

まず初めに

 DMMブックスのサマーセールでデアラやらガッシュやら色々買った中に折角の機会だし00Pも買っとくか! とか言い出したのが始まり。

読破した時に家の中に居て良かった

 前提として筆者の効果音は、機動戦士ガンダム00シリーズはP(というかF以外のあぎゃが出てくるシリーズ)は全く知らなくて、Fで第二世代ガンダムが出てくるんだーくらいの感覚だったんですよね。
 なので前知識としてはクロスレイズで触れられるヒクサー関係だけだったりします。
 そういう意味では新鮮に楽しめたと思います。

メカの話

 思ったよりしっかり起動試験とかメカの利き手の話(シャルがGNランチャー爆破した話)とか兵装単位のテスト、宇宙地上の運用話とかあってメカニック的な話があって序盤は「あ~、こういう開発史ええねぇ」とか宣ってました。
 キャラの話は後でする予定なのですが、ルイードが口にしていた「戦いを止める手伝い」というワードと「クアンタ」が上手い具合に噛み合う話だったな。と納得したところがある。
 プルトーネの惨劇、ライザーに繋がるラジエルに纏わる話、全部クアンタに繋がってくれたのなら、それは読者としては救われた気持ちになった。

見てるか、ルイード。強くてカッコイイだけじゃない争いを止めるマシーンだぞ

キャラの話

ルイード

 一番後に爪痕を残していったキャラだった気がします。
 娘のフェルトは勿論、グラーベやシャルが受けた影響も大きく、後の功労者であるイアンやモレノを組織に引き入れたこと、GNプロトソードに対する感想。この人居なかったら色々変わってたと思う。
 一番最初に武力介入という行為に触れた「人間」がこの人みたいな優しさを持った人で良かった。

シャル

 唯一知ってた娘。クロスレイズで愛用してました。

羽ゼロ乗せててごめんね。
「ルイードはメカは友達だって」言いながらゼロシステム使ってたの最悪の友達。

 それはともかく、本当に年相応でタロットの知識ひけらかしとかルイードに対する感情とかで常に色んな顔を見せてくれた娘だったので、幸せになってほしかった。
 グラーベ編でもエージェントとして活動してたけど、まだ立ち直れていなくて、それでもモレノやグラーベのおかげで立ち直れそうだったところでグラーベのリタイアだったのが辛い(TSURAI)
 Fでのヒクサーのどの面感が凄い(彼も彼で大変だっただろうけど)

マレーネ

 素直では無かったかもしれないけど、多分一番優しい人だったのだと思う。
 その優しさにいち早く気づけたルイードが武力介入で罪の意識に潰されなかったのも、グラーベにチーツーの二人をどうにか殺さずに解決したいと思えたのは、きっとこの人のおかげだったと思いたい。
 フェルトの授業参観とか行って親バカしててくれ……。

グラーベ

 あのさ、ダメでしょ。クール系人の心が分かってる陽気なやつが常に相方に居る系男は、ズル。反則レッドカード。
 常に冷静で仕事に抜かりはない鉄面皮だけど。人を見る目だけは完璧で、最後にエクシアのパイロットだけは見つけられずにスカウトの任務から降ろされてしまったけど、それならそれで好き勝手するマン。好き(好き)
 シャルにフォンの情報、ヒクサーに生きろ。そういう呪いを残して逝ってしまうのは悲しいけれど、彼がスカウトの中で見出した答えで、不器用な彼が精一杯ひねり出したモノならば、それは文字や言葉以上の意味や願いがあって、無念だったのかもしれない。
 ちなみに、最期のラジエルの戦闘からPrototype(二期のED)を流すと、果てる所でI Shelter You という歌詞が流れたりします。
 初見でやってしまった大爆発を起こしました。
 純真さがシンプルな力に変わって、理想が高くても語り継がれるような美談にもならなかったけれど、辺りにパージしたラジエルの残骸こそが、彼の生そのものを表す。生きた分身に見えた。

ヒクサー

 ルイード居なくなったと思ったらお前だよ! ソレスタルビーイングに怖さを隠して明るく振舞ってるやつが入ってくんじゃねぇ!! 帰れ!!! 平和にナンパでもしてろ!!!!
 ガンダムに乗れなくても、手柄が無くても、自分が親友と認めた男の力になりたい姿が眩しすぎた。光って闇があるから光なんですよね。
 自分が非人間であることに気づいてしまって、それを外に吐き出せずにいて、親友の最期に「生きろ」と呪われてしまったヒクサー、枢木スザクと仲良さそう。

ガンダムマイスター874

 もうね、「癖」です。
 筆者に非人間系の心の物語を与えないでください。
 最近デートアライブのアルスで壊された心がまた壊れちゃった。
 なんだかんだで裏の主人公で、グラーベ以上にマイスター達のことを見守っていたから、人間のマイスター達の優しさに触れたことで、ヒクサーの掛けた「鍵」を開けることが出来て、最後にアルテミーに乗る選択を出来た彼女の成長に心を打たれました。
 特に、IガンダムとGNキャノン×2の戦闘中にグラーベの死を煽られて激情に駆られても、諦めずに戦うという選択をしたこと、それこそが一番の人間らしい感情で、それを獲得してくれたならルイード達の犠牲も無駄ではなかったと思います。
 「諦めずに戦った者だけが、未来へ進むことが出来る。」
 この文を目に入れた時、目元がじんわりしてしばらく固まりました。
 途中から嫌な予感はしてたけど、途中で見なかったことにしてたけど、やっぱり勝てなかったよ。

クロスレイズで人格統合前提なハルートに乗せててごめん。
シザービットにはめっちゃお世話になったよ。

総括

 滅茶苦茶良い買い物をしたと思った。
 あと、これ読んでも00Pが使えるゲームがクロスレイズ位なので大変良くない。色々作業積んでるのになんてことを。
 とりあえず休み中に00の1stから劇場版まで見てきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?