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Let's go to Frome 〜イギリス西部の田舎町フルーム紹介(たぶん日本初)

イギリス人ドクターのお家でホームステイさせてもらい、毎日大量のTeaを飲んでいます。「たまにはgreen teaも飲みたいなー」って思ったら本当に出てきました笑 お茶で日本を思い出す今日この頃です。

今日は僕が留学で1番行きたかった町「フルーム」を紹介します。
何でこの町に行きたかったのかと言うと、

✔ 医療者が社会的側面をとても考えて診療している
✔ 地域の人が孤立しないように様々な取り組み≒まちづくりに取り組んでいる
✔ 町全体が健康のためのまちづくりに協力的

という話を聞いたからです。実習を通してこの町の健康づくり・まちづくりがいかに進んでいるかも感じられましたが、それは別の記事で紹介したいと思います。

今回はフルームに実際に暮らしてみて、この町がいかに素敵かというのをぜひ日本人にも知ってもらいたいと思い紹介します!

1、 フルームの基本情報

イングランド南西部に位置し、人口は2万6千人。
ロンドンからは特急(Great Western Railway)で揺られること1時間半です。
もしくは人気の観光地バース(Bath:英国唯一の温泉で有名な街)に寄ったついでに、バスで30分ほど足を伸ばしてみてください。
ウィキペディアも英語版しかない位にはマイナーな町です。

2、コンパクトな古き良き町並み

古くは羊毛とその輸出で栄え、18世紀にはバースよりも大きいと言われました。緩やかな丘陵地帯の中で川に沿って町が発展し、坂道と緑に囲まれています。
町の中心部の大きさは「丘2つ分」って感じです。30分あればどこにも歩いていけます。丘の間には川が流れ、特に歴史のある建物がいっぱい並んでいます。

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川沿いのカフェ "Cheese and Grain” は200年前のチーズ・穀物倉庫を改装したからその名前なんだとか。とても大きく、奥半分はライブハウスとしておじいちゃんの体操クラブから有名なアーティストのコンサートまで様々な用途で使われています。

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こんなすてきな坂道も。どのお店もかわいらしく、人気のパン屋さんや飾り方の素敵な花屋、アンティークショップは眺めるだけでもとても楽しいです。ただ、石畳は雨が降ると滑りやすいので要注意です。

3、町のすぐ外にはイングランドの田園風景!

町の中心部から30分も歩くと町の外に出ます。その丘の上から見た景色と言ったら、、、!

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どこまでも続く緑の丘、大草原の中にところどころ緑の濃いラインが走っていてその中には白や黒の点々が。草原は誰かの牧場で、羊や牛が放牧されています。日本では絶対見たことのない風景なのに、とても気持ちよくてどこか懐かしい。
ホストファミリーと車ででかける時は本当に気持ち良いドライブコースです。

Ed Sheeran の "Castle on the Hill” が聞こえてきそうな感じ。

4、みんなフレンドリー

町の人達はみんな優しいです。スーパーで1日に2回会った時には「昼も会ったよね?今日はどうだった?」なんてことも。インターンの一環で、ここで道行く人にwell-being(新しい健康)の意識調査をアンケートをしていますが、ほとんどの人が協力してくれるのがとても心の支えになります(笑)

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ちなみに町の中心部には、Free Fridge/ Community Fridgeと呼ばれるものが設置されています。スーパーで少し古くなった野菜を、捨てる前にこの棚に寄付してくれるそうです。生活に困った人が、ご飯の材料にどんどんもらっていました。

フードロスも貧困問題も健康問題も一気に解決しちゃう、素敵なシステムだと思いませんか?
この町は羊毛業で栄えた頃から独立意識が強く、小さい町でも自分達で支え合って暮していこうと言う気概をみんなが持っているそうです。実際に町のための小さな評議会もあります。その伝統がこのような思いやりの施設を実現させたのかもしれません。

5、町の人に聞いてみた!フルームのおすすめポイント

「病院でほとんど待たなくて良いんだ。イギリスで初診に行くなら3時間以上待つこともある。でもここならまず電話で相談して医者に相談できるんだ。安心だよ」
「フルームは小さい町だけど、シアターが2つもあって芸術も大事にしているの。だから町並みも綺麗でしょう?」

確かに小さいシアターが。レトロな雰囲気もいい感じ。でも『Joker』とか最新の映画もしっかり上映してました(笑)

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「この町は小さいけど、年に1回の大きなお祭りと月に1回のマーケットはとても盛り上がるよ(その名もFrome Independent Market)。みんな町が大好きで自分達で作ってきたんだ。」

実際に月1回のお祭りに参加しましたが、「こんなに大勢の人どこから来たの!?」って言うくらい沢山の人とお店と溢れていました。

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まとめ

いかがでしょうか?この町には特に観光でおすすめできる名所や史跡はありませんが、この町に来たら何よりゆっくり過ごして、イングランドのカントリーサイド(いなか)の雰囲気を楽しんでほしいです。
かわいらしい坂道とお店、古い倉庫やチャペルを改装したカフェをゆっくり歩いてください。歴史を大事にしながら支え合って暮らしを営む人々と、パブで話してください。イングランド南西部はリンゴが特産で、アップルサイダーがとても美味しいです。英国は屋内全面禁煙なのでパブでもご安心を!

是非、フルームに遊びに来てください。

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