6.夢で見る地元の景色
毎日毎日同じ人が夢に出てくる、という経験はないだろうか。私の場合は5日連続の時もあり、不定期ではあるもののなかなかの頻度で出てくる。
その人とは地元で会ったのを最後に、もう5年くらい音沙汰なしだ。確かに外見がすごく好みで、当時は落ち着きのある動作が妙に素敵で魅力的だった。しかし普段思い出しもしない人だ。それでも出てきた時は一日中モヤモヤしてしまう。私が単に欲求不満なだけだが、無駄に心地よいシチュエーション、かつ見知った地元の場所ばかりで余計悶々する。幻想だけがすくすく育っていくのが気持ち悪く感じたので、今朝起きてすぐにその人の名前をGoogle検索してみた。
検索して出てきたのはなかなかイタい顔文字だらけのつぶやきと、一瞬誰か分からない顔写真。ひとりごとを滅多に言わないが、今朝は「あかんもん見てもうたアアア」と寝床で声に出してしまった。
これで私の深層にある幻想が溶けたはずだ。もう夢には出てこまい。ネットのある時代で良かった…。
しかしその人に関するネットの情報は大学時代で止まっていて、今どこに住んではるんやろとぼんやり考えてしまう。もし長野に戻ってきてはったら、どないしてはるかだけでも聞いてみたかったりする。夢をきっかけにその人の存在が思い出されるのも、年賀状やアド変メールで「懐かしい!」となるのと同じくらい意味があるのかもしれない。でもやっぱり連日は嫌やわ。
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