KKL 20221107 研究室会議レポート

初めまして。今回の研究室会議レポートを担当します、B4の房野広太郎です。
本記事では、会議レポートに加えて、門脇研の日常やゼミの様子を自分なりにお伝えできたらと思います。
稚拙な文章ではありますが、よろしくお願いいたします。


11/7のゼミでは、いくつかのプロジェクトの完了報告、M1,M2の個人研究の発表がありました。特にM2は中間講評を終えて、さらに4週間ぶりの発表ということもあり、非常に内容が濃いものでした。

そもそもなぜ4週間も空いたのかというと、さっそく余談になりますが、生田キャンパスでは10/29〜10/31にかけて文化祭が開催していました。その週は学祭休みだったため、ゼミもなかったわけです。

「研究室に行けば誰かしらいる」が魅力の一つである門脇研では、学祭休みでも、各自作業をする為に研究室に来ていました。行けば誰かしらとコミュニケーションを取ることができるので、同期や先輩と自然に仲良くなれることも、この研究室のいいところだと思います。

先輩方と仲良くなると、天気の良い日にはフリスビーに誘ってもらえたりもします。(ここは球技禁止なので、この後警備員さんに怒られましたが)

自分は門脇研のこうした自由な雰囲気が結構好きです。
なので最近はよく研究室に行って、誰かと話しながら作業をしています。
そのほうが新しいアイデアが浮かんだりするので、門脇研の発想力はこうした研究室の自由な雰囲気から生まれるのかなと思ったりします。


余談が過ぎました。ゼミの内容に話を戻しますが、今回は2つのプロジェクトの完了報告がありました。

【nat】
1つ目はnat(ナラ枯れ木材を余すことなく使う)です。とにかく完成したプロダクトがめちゃくちゃカッコいい。先輩方のセンスには憧れるばかりですね。

ナラ枯れという問題をもっと広く伝える為のメディアとして、普段市場価値のないナラ枯れ材をカッコよく使用するというもので、今回完成したベンチは、明治大学黒川農場のロビーに常設されることになりました。

農場には一般の方も来られるので、ナラ枯れ材の可能性がもっと広く伝わってほしいなと思います。

黒川農場に常設されたベンチと花瓶

このプロジェクトは、今からちょうど1年前ごろから始まったので、なぜこういう運びになっているのかB4はよく知らなかったのですが、デザインを決めるにあたっての1000本ノックや、モックアップの作成風景など、スタディの変遷を今回の完了報告で知ることができ、より理解を深めることができました。

特にベンチの脚の部分は、アクリル板と六角ナットを使用していますが、この六角ナットの形状がそのままデザインの決定要因となっています。ディテールがかたちを決定するという、非常に門脇研らしいデザインです。

他にも研究室の床木質化など、ナラ枯れ材の可能性を示した制作がこちらのサイトに載っているので、ぜひご覧ください。



【GDZ】
2つ目の完了報告はGDZ(合同ゼミ)2022です。
今年は門脇研が幹事でした。テーマとしては、建築の表現媒体としてあまり選択されてこなかった「動画」に着目し、建築映像という分野を掘り下げることでその可能性を考える、というものです。

およそ3日間のスケジュールで、様々な大学ごちゃ混ぜのグループで一つの建築映像を作り、最後は各大学の先生方や映像の題材となった建築を手がけた建築家、映像作家の方々をお招きして上映会を行いました。

クリティークの風景


各グループの映像はどれも面白かったのですが、全体的に構造映画的な手法にを用いた班が多かったことが印象的でした。建築学生の思考には何か全体を図式的に捉えようとするクセがあるのでしょうか。

そのため、役者を置いてストーリー展開する作品には純粋に新鮮さを感じました。いずれも、建築家ではなく、映像制作者側が主体となった作品だったため、「私の建築はこういう風に捉えられるのか」、「この視点は私の中にもあるな」といった、設計者とそれを体験する人を横断した議論が生まれたことはとても面白かったです。

また、映像作家の方がこれは面白いと言った作品を建築家が少しフラストレーションを感じたと述べるなど、職種によって見方に違いが生まれることも非常に興味深いものでした。

GDZは、さまざまな人と交流し、新しい価値観に出会えるとても大切なプロジェクトだと思います。来年も楽しみです!

そんなこんなで地味に1700字も書いていました。今回はこの辺で締めさせていただこうと思います。

最後まで読んで下さりありがとうございました。



B4 房野広太郎


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