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【kkk】新プロジェクト発足報告

こんにちは、m1の大川です。

研究室で新たにプロジェクトが動き出しました。今回はその報告と、発足直後に行われたレクチャーについて書きたいと思います。


プロジェクト【kkk】とは?

研究室(K)のかわいい(K)カーテン(K)を制作するプロジェクト

テーマは「柔らかい境界と機能」。建築とカーテンには境界をつくるという共通点があります。カーテンのデザインを通して、やわらかい境界について考えたいと思っています。ちょっとした裏的テーマで、テキスタイルという素材を扱ってみたいという気持ちがあり、今回プロジェクトとしてスタートしました。


オンデルデリンデ・植村遥さんによるレクチャー

オンデルデリンデは、植村遥さん・久米希実さんによるデザインユニットです。オフィスや店舗、事務所から鑑賞空間に至るまで、様々な空間におけるテキスタイルデザインを手掛けています。「オンデルデリンデ」の由来は「under the tree」。木の下でピクニックをするように、いろいろなことやいろいろな人を巻き込んで、何か新しいことを提示していけたらという想いが込められてます。

今回のレクチャーでは、オンデルデリンデさんがこれまで手がけたworksを通して、制作の際にどんなことを大切にしているか、考えているかをお聞きしました。


紹介のあった作品から2つ、まずは「天井の楕円」(ムトカ建築事務所)

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(掲載元:https://www.mtka.jp/tagged/works)

これは建築家が設計した住宅の改修をムトカ建築事務所が行った、特殊なプロジェクトです。(詳細はこちら。)ここでは隣地の空き地から入ってくる子供達を意識し、布をかき分けて入っていく暖簾のような、ウェルカムなイメージで制作したそうです。長い一枚布をところどころレイヤーさせ、その間でくねくねと居場所を探すというような行為を生んでいます。


2つめ、Gordon Matta-Clark Exhibition(国立現代美術館.2018)

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(掲載元:https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/2326)

ここで使用したものは、農業用の素材。カラスネットや玉ねぎを包むネット、虫除け生地を用いてカーテンが作られています。それはなぜかというと、展示が食に関するものだったからだそう。食にちなんだ素材を用いてテキスタイルをデザインすることで、展示のテーマを想起させる空間になっています。


PLAY+PLACE=PLAYCE


お2人の活動の中では、できごと+遊ぶ場をつくることを意識しているとのこと。空間を分けるだけでなく、それによって繋げることもできるというような柔らかい言葉が印象的でした。カーテンというのは不思議で、向こう側が見えなくても揺れたりすることで相手を感じることのできる境界です。建築と似た部分もありつつ、それがつくる距離感は建築にはつくれないものだなと感じました。


テキスタイルを通してできることは空間を分けたりつなげたりすることだけでなく、何かを伝えること、考えさせることもやはり可能であると気づきました。素材の選ぶきっかけやその効果など、テキスタイルの右も左もわからない私たちにとって重要な情報を得ることができたと思います。

私たちはテキスタイルを通して何を伝えたいのか、何を考えてもらいたいのかを、考えながら制作していきます。オンデルデリンデの植村さん、久米さん、お忙しい中ありがとうございました。


進捗についても記事にしていきたいと思っていますので、乞うご期待!

最後まで読んでいただきありがとうございました。















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