マガジンのカバー画像

💗*愛詩*💗

229
私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

短歌かな?part2

短歌かな?part2

🌸🌸🌸

明日発つ.

花曇りの中.

息子の背.

デカくなったと.

ほくそ笑む午後.

🌸🌸🌸

短歌かな?

短歌かな?

🌸🌸🌸

今生の

一度きりなら

尚更に

落つる桜の

儚さうつし.

―夜桜―

―夜桜―

桜の小径.

夜の小径.

あなたと歩いたあの宵闇に.

タイムスリップは.

脳内で…

灯される提灯のない.

名もない小径は.

私には掛替えのない.

永遠に続く…

夢の径.

―見える世界を生きればいいさ―

―見える世界を生きればいいさ―

自分の人生は自分だけのものだよ.

人に向き合うのも苦痛なら.

無理に向き合うこともないさ.

自分に向き合えばいいんだよ.

自分に向き合う余裕も無いなら.

無理に向き合わなくていいんだよ.

何も考えなきゃいいさ.

何も考えない事に罪悪感を覚えてしまうなら.

苦悶の中でも優しさを覚えればいいのさ.

減るもんじゃないんだし.

そこから.

何か見えるかもしれないし.

―夢への見送り―

―夢への見送り―

あなたが.

あなたの思い描く生き方を.

心配の常套句で水をさしてしまわないように.

私は固く口をとじます.

遠くとも.

あなたの人生に.

数限りない出逢いと幸福が.

幾重にもつらなり続いていますように.

私は夜毎に.

目をとじて.

そう、祈っています.

おかえりと言えるその日まで.

―何もなくていいの―

―何もなくていいの―

行き先表示のないバスに.

貴方と2人.

不安に包まれるはずの空間だけど.

このまま.

真っ直ぐ前を見つめて.

私は微笑んでいる.

斜め前の少女は 謳うような眼差しで.

希望の言葉を口づさみ.

抱える仔猫に囁いて.

小さな膝にうずくまる仔猫は.

ゴロゴロと喉を鳴らす.

隣の貴方は無邪気な寝息で.

私の肩に温かな生をもつ息遣い.

恐くはないのよ.

行き先の表示なんて 無く

もっとみる
―悲恋―

―悲恋―

雨に霞んだ街が好きだと言った貴方を.

雨が降る度に思い出します.

薄雲がかかる月を綺麗だと言った私を.

月が出る晩に貴方は思い出すのでしょうか..

運命も順番も度外視で.

自由が本当の意味で自由となるのなら.

幾千の雨も 薄曇りの月もくぐり抜けて.

貴方のもとへ駆け出せるのに..

―裸の言葉―

―裸の言葉―

何気無い一言に.

見つけられた喜びを.

忘れることはできないでしょう.

はかりを知らない言葉が.

そこにあったのです.

裸の言葉が.

輝いて.

確かにそこで.

繋がったのです.

私の燻る裸の心に.

―脳内ダイバー―

脳内へダイブする.

見つめるんだよ.

今を.

自分を.

時に、焦りを持たずに.

時を、游いだっていいじゃないか.

―潜る―

―潜る―

ズブズブと深海の底.

何処までも潜る.

纏わりつく.

これは何だろう.

暗闇は全機能を奪い.

考えは止まる.

思うより感じる.

悪くない.

底の底.

みっちりと隙間なく.

全身を覆い.

温かくもあり.

考えずにいることが.

こんなにも安堵とは…

―我慢と解放―

今日は私の主義主張.

明日は貴方の主義主張.

囲われた一つの空間に.

相違する思考は.

空間をいびつに歪ませる.

そこでの愛など無力に等しいのなら.

醜悪な関係にならない程度のルールをしく.

譲りゆずられ私達のルール.

不協和音を消すための.

今日は貴方の主義主張.

明日は私の主義主張.

重んじるのは睦まじい関係の持続.

―例えば―

―例えば―

強いから、弱さを知らないわけじゃない.

図太いから、痛みを感じないわけじゃない.

面の皮が厚いから、恥を持たないわけじゃない.

誰に云うまでもないことも.

誰にも知られなくていいことも.

人、の裏側のその人、を.

知ろうとする努力を.

何と名付けたら、しっくりくるのだろう.

―心がわり―

躊躇いの中で.

沈黙の中で.

最後に見つけるものは何なのか.

私は貴方に何をしてあげれたか.

貴方は私に何を残したか.

傷つくことをいつも避けて.

誰かを傷つけていたのかも.

自分だけは安全でいたいと思う心が.

無意識につくる距離.

本当は私は、とても冴えない人間で.

本当は私は、とても汚い人間で.

本当は、、私は.

とても愛される価値等ない人間で.

本当に私は、誰を幸せ

もっとみる
―粉雪―

―粉雪―

気まぐれに雪のふる3月.

波打ち際でとけた恋.

海水に混じりこんでゆく粉雪.

目にうつるものが全て.

消えてしまいそうなくらい淡い.

さりげなくくちづさむ歌も.

どこか意識の中で操っているようで.

砂の上にひざまづいて.

両手を添えて粉雪を集めた.

貴方の視線を独り占めしたい衝動にかられて.

そして、口づけをせがんだ.

名残を惜しんで降る雪みたいに.

焦れったく、ついばむよ

もっとみる