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💗*愛詩*💗

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私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
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2021年2月の記事一覧

―何が、誰が、ではなく―

―何が、誰が、ではなく―

人は.

表水の輝き.

その裏側には.

時に流れのない澱み.

または 暗く深く続く.

底のない底.

世の中の、そして人(他人)の.

意識を変えること.

世の中の、そして人(他人)の.

意識に沿うこと.

大切なことは.

そんなことではないのじゃないか..

表水からのびる一筋の光.

信念あれば.

覚悟も生まれる.

大切なのは.

自分の意識を変えること.

自分の意識に添っ

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―本望―

―本望―

信じるものは心で.

感じるのは肉体で.

尽くせるものは優しさで.

大切なのは愛.

ただ 惜しまぬ心で.

肉体の五感すべてで.

寄せて返す優しさで..

弾けては消える.

時の その瞬間に.

命の消費...

エクスタシーは愛.

すべては.

その一瞬の煌めきに生きて.

求めぬ理解.

ただ…

ひたすらに大切なもの.

それは愛ゆえ..

出し惜しむことのない愛.

故に.

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―いつかの笑顔へ―

―いつかの笑顔へ―

時の歪みをカバンに詰めて.

不安になる 足元の薄氷.

視界が捩れたら.

またカバンに仕舞いこんで.

ひび割れそうに軋んだら.

すくむ足先..

爆弾を抱えて.

君が見ようとして見ている世界は.

君の生き方を臆病にする..

目を閉じるように耳を塞いで.

耳を塞ぐように目を閉じて.

心を閉じるように口を塞ぎ.

口を塞ぐように震える心を閉じる..

君が泣く.

何を理由に泣くのか

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―人語なきもの達の代弁―

―人語なきもの達の代弁―

命は、慰みでふれるものじゃない.

好奇心も駄目.

人も、人でなくても.

命の尊さは同じ.

触れたなら.

触れた分の責任ごと抱き締めて.

あたたかさを教えた責任を.

安らぐ居場所を与えた責任を.

愛され愛する喜び覚えた責任を...

つぶらな眼で愛しさと.

疑いしらぬ安らぎと.

柔くあたたかな体温を.

まっすぐあなたにくれたのだから..

愛ある人を装おって.

命の途中放棄な

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―北国の鳥―

―北国の鳥―

飛び立ちたいと.

はやる心に急かされて.

震わすように翼ひとふり.

あおられて.

くじけて.

翼をもどす..

寒風は知らないの.

あなたの飛び立つタイミング..

厳しい冬を.

ここで越す.

鳥の思いなど…

―恋なら―

―恋なら―

風が強く吹き付けて寒い..

必要とされてないようで.

今にも.

吹き飛ばされそうでこわい..

温かな.

貴方の笑顔だけが救いかも..

機械的に暖められた室内.

心までは温まらない.

救われる物事の.

救われるもの.

または、その逆.

違いって何だろう.

少なくとも私は.

生きた貴方に触れていたい..

明日も笑っていたいから.

―起点―

―起点―

我かえる.

そぞろ歩きの一人きり.

心は心.

己一人も.

確とできずに.

―sweet poison―

―sweet poison―

甘く惑わす毒花のよう.

口唇が艶めくのは.

あなたのエネルギーを吸いとったから.

愛しても迷わない.

あなたが枯れても愛せるから..

蕩ける声で骨抜きの思考停止.

囁きをやめないのは.

目前で堕ちゆくあなたを見たいから.

愛しても躊躇わない.

堕落するあなたに重なりたいから..

―みえない絆―

―みえない絆―

今日生きて.

今日燃え尽きて.

今日産まれて.

それぞれの命のあらまし.

愛する人々も.

隣人も.

あの街、この街.

その国、この国.

さまざまに.

ふれ合えぬ距離こえて.

同じ軸を生きている.

共に時を刻み.

長くとも.

短くとも.

一瞬でも.

入れ違いでも.

時の鎖に繋がれて.

永遠..

私達は一綴りの.

歴史の中の生きる仲間.

―守りたい人―

―守りたい人―

牙むいて.

威嚇して.

吼えて.

噛みついて.

守りたくて.

守れていると思っていた.

思い上がり..

守れていたのは.

自分のスタンス.

キミの為.

牙を抜いたよ.

本当に守りたいキミの為.

守りの型は柔軟に..

だけど.

ほんの少しでも.

キミに危険が及んだら.

ボクは.

以前より強い牙で.

理性持つ野獣に.

瞬時になれる.

―歩む時、帰る場所―

―歩む時、帰る場所―

木漏れびのさす森の.

小さな住人.

宝物は.

季節ごと運ぶ香り.

森のアーチのトンネルの.

出口で一度振り返る.

とどまることもこわくて.

出てゆくこともこわくて.

「先にひかえる未知は…誰だってこわいさ」.

後押しでもなく.

引き留めるでもない.

優しい木漏れびだけが.

懐かしくくすぐる.

今できる精一杯の香りをはなち.

すがすがしく森をみたす.

小さな住人は.

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―心感も体感も―

―心感も体感も―

あと一歩.

あと一歩のところで.

愛を失ったオルフェウスのように.

私はきっと.

何千 何万もの時の悪戯に.

女だったり.

男だったり..

植物だったり.

他の生物だったりを繰り返し.

今.

貴方に廻り会ったのだろう.

私達の造った楽園は.

決して.

煌びやかに華やぐものではない.

現実に匙を合わせたならば.

実るもののない.

不毛の地.

貴方の燻らせる煙草.

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―節分―

―節分―

食は活力.

日々実感できる.

一番身近な幸福.

今夜はどれだけの人々が.

南南東へ願いをこめて.

沢山の幸せ巻き締めた.

海苔巻きを食すのか.

美味しさを.

美味しいと感じられる今を.

思う存分楽しもう.

すべての厄災.

かっ食らう勢いで.

咀嚼し.

のみ込んでしまおう.

南南東へ願いをこめて.

豆を投げるより.

笑って美味を喰らってしまおう.