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【存在しない本の「はじめに」】雑草を処理する自治体、しない自治体


はじめに


7日前、私が住んでいる千葉県某市(以下Y市とする)の市役所周辺を散歩していると、ある事に気がついた。

「雑草、多いな」

これまで幾度となく通り、見飽きている景色であったが、その日はやけに雑草の事が気になった。

「これ、誰が処理するのかな」

私は仕事でよく都内に行くのだが、このように街中に雑草が茂っている(しかも市役所の敷地内である)事など都内では絶対にあり得ない。

恐らく自治体などが業者に依頼し(若しくは自ら)、雑草をきちんと処理しているのであろう。

「こんなになるまで放っておきやがって。住民税いくら払ってると思ってんだ。」

私は、疲労と暑さのせいか、普段は気にも留めていなかった雑草を見て、強い憤りを感じていた。

Y市は、都内の一等地に比べれば見劣りするが、それでも人口20万人を超える比較的大きな都市だ。まさか、雑草を処理するほどの予算も無いと言う事は無いだろう。

何か理由があるはずだ。

雑草を処理する自治体としない自治体。その間に隠された秘密。

本書は、その秘密に迫った自治体潜入ルポである。


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