換気

明日はゼミで10分程度の発表をしなくてはいけない。今これを書いている現在は情報集めは終わり、パワポを作りこんでいくところだ。全体の30%は終わったと言える。まだまだ先は長い。

しかし、朝からの作業だったため、昼過ぎの今は気分を入れ替えたかった。ゲームでもしようかと思ったけれど、家にいたら切り替えられないなと思い、天気もいいし外の空気を入れるために散歩をしようと思った。それに人間は忘れることで頭を整理するらしい。だから、お気に入りの曲を聞きながら、家の周りをうろついて、極力発表のことは忘れた。

5年近く住んでいる家の周りの大通りを歩いても楽しくないと思い、小道を優先して歩いた。普段歩かないからこそ、ちょっとした発見があったりもした。くもだのマンションの周りのほとんどは一軒家と小さなアパートなのだ、たまに見かけるアパートはモノトーンのオサレアパートと平成初期に作られたような古いアパートたちで、カオスみがある。そして一軒家の半分ほどは表札が2つ付いていた。2世帯住宅なのだろう。「この家デカイな」と思うとだいたい表札が2つある。

くもだは生まれてずっとマンション生活で、もし大きな家に住んでも、スカスカになりそうだと思った。自室が狭いと、最低限な物以上は持たず、物への執着も無くなる生活に慣れていくのでは無いかと思う。

途中、緑道公園を通ったが、1つやってられないことがあった。外の空気を吸うために外に出たので、コロナ対策のマスクは換気の妨げとなったのだ。仕方ない、仕方ないことだけども、コレジャナイ感があった。だから、人が周りにいなければ、マスクを下ろし、すれ違う瞬間だけマスクを上げていた。しかしこれもいちいち人の動きを気にしなければならず、面倒だと思ったので、人通りの少ない住宅地の小道に戻った。

人の家は夏の緑々とした木々と同じくらい趣がある気がする。その家の家主の創意工夫が家の外見にも垣間見得るのだ。くもだ家は使わなくなったタオルを切って、布巾や雑巾にしているが、ちゃんと布巾は布巾で買っている人もいたりして、そうか、そういう生き方もあるよなと思った。干している洗濯物を見るだけで、色々背景が見える。こう言う想像はやはり楽しい。

そろそろ発表の準備に戻ろうと思う。

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