見出し画像

医師の僕がチョコレートを作る意味。

みなさん、こんにちは!
世界一やさしいチョコレートandewの中村です。

先日、大阪・天王寺でイベントをさせていただき、たくさんの方にandewを知っていただけたので、

もう一度、僕のこと、そしてandewのことを紹介したいと思います。

少々長くなりますが、お読みいただけますと幸いです。

生まれたときから医療がすぐそばにあった

僕は、1995年に岐阜県に生まれました。
生まれた時はわりと大きめのサイズの赤ちゃんだったときいています。

ただ、心臓に問題を抱えて生まれてきました。
僕が持っていた病気は、「ファロー四徴症」という心臓の難病でした。

難病情報センターHPより

生まれたときからすぐに病気の治療が始まりました。

1歳と3歳のときに2度の手術を経験しています。
医師となり改めて当時の手術記録をみると、「ああほんとに手術したんだなあ」という気持ちが湧くとともに、こうして記録に残しておくことの大切さを感じています。

病院見学のときに見せてもらった僕の手術記録

それから幼稚園児、小学生、中学生、高校生に成長していくわけですが、常に定期的な通院がありました。

正直僕の記憶に残っているのは、幼稚園児くらいのときからでしょうか。
自分は心臓に病気があることは、なんとなく理解しながらも、心臓に病気があるらしい。くらいの感覚で生きていました。

病気と一緒に生きた子どものとき

そして、その後は特に大きな問題がなく、時が過ぎていきました。

ずっと野球をしていたのですが、高校野球まで続けることができた、そして運動制限なくここまでこれているのは、当時主治医だった先生もあまり予想していなかったそうです。

高校野球夏の岐阜県大会で

薬学生時代の充実感と葛藤

そして、高校を卒業し、僕はようやく自分がプレーヤーとして、医療の世界に入る一歩目を踏み出します。

僕は、高校生のときから薬の研究者になりたかったので、4年制の研究コースの薬学部を志望して、紆余曲折ありましたが、なんとか薬学部に合格。

薬学部では、有機合成化学の研究室に入り、神経系に作用する薬剤の合成化学をはじめました。

朝9:00-夜21:00がコアタイム、いわゆる、定時の勤務時間みたいなもので、かなりタフな日々を過ごすことに。
学部生レベルではありましたが、研究にかけていた時間はかなり長く、それなりの技術と知識を身につけることができた日々でした。

後にも先にも、分子や電子の動きをここまで詳細に学んだことが、その先に活きてくるとは夢にも思っていませんでした。

有機合成化学の研究室にて

ただ、その一方学年があがるに連れて、こんな気持ちが湧き上がってきました。
「僕は誰のために頑張っているのか。」

朝から晩まで、研究をし続け、かなりの部分のプライベートも犠牲にしていました。
ある日、ふと自分が心臓に病気を持っていることを思い出し、そもそも僕が日々合成している化合物は、どんな人々の役に立つのだろうか。という問いがふつふつと心の中に湧いてくる日々。

一度、薬が使われている現場をみたほうがいいかもしれない。
そう思い、実際の現場をみにいくことにしました。

もともと海外が好きだったこともあり、ジャパンハートというNPOの医療ボランティアの力もお借りし、ミャンマーに医療ボランティアスタッフとして、2週間ほど滞在することにしました。

現場から課題を抽出すること。

ミャンマーでの日々は、僕にとって非常に刺激的な日々でした。

今まで、僕にとっては、分子の塊の見えていた薬剤が、どのように選択され、どのように使用され、どのように人に対して効果を発揮するのか。

全てが初めての日々でした。

現地の村の男の子と

と同時に、やはり現場を見ることは、アイデアの源泉であると、肌で感じた。
これが一番大きな学びであったと今でも思います。

この時点で、よし医学部に行こうと腹が決まりました。

お寺を病院に改装したミャンマーのワチェ慈善病院
初めて入る手術は緊張感がすごかった

医学部編入を受け、北大へ

大学4年生からは、卒業研究と医学部編入試験で、95%くらいの時間が過ぎていき、ここでは割愛しますが、吐きそうなくらい頑張って、なんとか北大医学部に合格し、医師になるための一歩目のスタートを切ることができました。

そして、札幌で出会ったのが、今に繋がる「表皮水疱症」との運命の出会いでした。

はじまりは、北大皮膚科の夏賀先生に1通のメールを送ったことでした。
「表皮水疱症という病気を初めて聞きました。ぜひお話お伺いさせていただけませんでしょうか。」

すべてはこの一通から始まりました。

そして、表皮水疱症の患者会の代表の宮本さんと出会います。
ボランティアで表皮水疱症と関わり始め、この病気の課題点を実際に患者さんと触れ合うことで学んでいきました。

表皮水疱症患者会代表の宮本さん(中央)との出会い

特に生まれた瞬間から、病気と付き合っていかなければならない、「先天性」という点が、僕自身が心臓病を持っている点と、強く結びつくポイントでした。

彼らのために何かできないか、その一心で生まれたのが、世界一やさしいチョコレートandewでした。

表皮水疱症患者会にて

はじめてのチョコレートづくり

当時医学生だった僕は、当然チョコレートの作り方など全く知りません。

またチョコレートを開発するには、お金も必要になります。
当時僕は月に自由に使えるお金は、5万円で生活していたので、この中からなんとか捻出して、開発費に当てていく必要がありました。

限りあるお金の中から、予算を捻出し、すぐさま札幌駅の製菓屋材料屋さんで、カカオやアーモンド、チアシード、昆布、きなこ、ひまわりの種、かぼちゃの種など栄養豊富な素材を大量に買い込みました。

そのままダイソーに行き、すり鉢やシリコンのチョコレートモールド、ヘラなどを買いました。

合計で1万円くらいでしょうか。

これがandewの全ての始まりでした。

Cook Padをみて、みようみまねでチョコレートを湯煎し、100均のモールドに流し込み、試作が完成しました。

ただ、これで本当に良いのか、全く自信がなく、次なる運命の出会いのSATURDAYS CHOCOLATEさんと出会うことになります。

札幌のチョコレートSHOPとの出会い

素人がひとりでできる開発は、限界を迎えていました。
プロトタイプはできたけど、お客様に販売できるレベルのものでは全くありませんでした。

そこで、僕が以前チョコレートを買いにいったことのある、札幌のチョコレート屋さんに思い切って連絡をすることに。

自分が北大の医学生であること。
表皮水疱症の患者さんのこと。
チョコレートで患者さんの力になれるかもしれないこと。

いろんな想いを書き連ねました。

かなり長いメールだったと記憶しています。

さすがに返信はこないだろうな、、、と思っていましたが、なんと社長から返信があり、お店にお伺いさせていただくことに。

SATURDAYS CHOCOLATEのみなさま

チョコレート職人からみると、本当に稚拙なチョコレートを片手に、とにかく患者さんへの想いと、自分が今後医師となり何がしたいかを、必死に話しました。

すると社長から、「ぜひ一緒に開発をしましょう」と本当にありがたいお言葉をいただきました。

ここからSATURDAYS CHOCOLATEさんとの二人三脚の開発が始まります。

andew開発の日々

andewの開発は、まず僕が栄養価をもとにレシピの原案をつくり、SATURDAYSのスタッフの方々が、チョコレートを製造、味をチェックし、評価という流れで進みました。

途中、ひまわりの種とかぼちゃの種が青臭くて脱落し、きなこは炒ってから使用した方が香り豊かになることが判明し、塩をひとつまみ入れたほうが味にしまりがでることが判明し、というように毎回の試作ごとに劇的な改良が加えられました。

試行錯誤の日々

そしてできた、完璧なレシピが今のandewに繋がります。

カカオ、アーモンド、チアシード、きなこ、ココナツ、ポピーシード、昆布、抹茶

この8種の素材を、独自の比率で混ぜ合わせ、決まった時間練り込むことで、おいしく、そして栄養たっぷりのチョコレートができました。

一気に広まったひとつの動画

その後、嬉しいことも、辛いことも、笑顔になることも、悲しくなることも経験しながら、少しづつ前に前に進んでいました。

そして、andewを一気に世の中に広めた一本の動画。

きっかけは、TBSのディレクターさんからの「取材したい」という旨の一本のメールでした。

そして、患者会の代表の宮本さんに、動画に出ていただいた田邊さんご家族をご紹介していただきました。

田邊さんご家族と
柊くんとツーショット
お兄ちゃんも一緒にマリオカートで遊びました笑

表皮水疱症の病気のこと、生活のこと、これからのこと

たくさんの内容をとてもわかりやすくまとめていただきました。
そしてチョコレートを通して、たくさんの方に、表皮水疱症という希少な疾患を知っていただけたことを本当に嬉しく思います。

世の中が変わっていくためには、関心を持ってくださる人の人数を増やすことが一番大切です。

そうすることで、仲間が増え、今が動き、未来が変わっていきます。
ここまでで、3,700字ある文章を読んでくださった、あなたはもう僕の仲間です。

こうして僕の活動が微力ながら、世の中を良くしていったらいいなと思います。

医師である僕がやるからこそ、できる価値の提供

それが、僕がチョコレートを作り続ける意味です。

===

○andew公式オンラインショップはこちら

○株式会社SpinLifeのホームページはこちら


○中村のSNSアカウントはこちら

Twitter : @kkkkosei777
Instagram : @kosei__nakamura

○andewのSNSアカウントはこちら

LINE@ : ご登録はこちら
Twitter : @andew_chocolate
Instagram : @andew_chocolate


もしサポートいただければ、自分の成長と学びのために使わせていただきます!