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♠ O.D.006_ “ 華子の夢 “=「パリ」---(novel)


♠ O.D.006_ “ 華子の夢 “=「パリ」---(novel)

 

・華子は、いなかの散髪屋に勤めている。

中学を出て、勉強が、ちょ~、嫌いだったので、

俗にいう “ 手に職 “ で、理容師になったのだ。

 

■美容師ではなく、理・容・師・!

 

なので、俗にいう散髪屋だ!

店はそれほど大きくないが、一様、全国チェーンなので、

しっかり働けば、そこそこ給料はもらえる。

■でも、来るのは、じじい、ばっかり。

 

・ほとんど髪がないじいさんなんか?

■華子は、笑いをこらえて、

「今日は、どんな髪型に、なさいますか?」って、聞くと、

 

■爺さん: わきをそろえて、自然な感じで、お願いします!

と言われると、

 

■華子: かしこまりました。

とは、いうものの、「どう揃えればいいのか?」

少ない髪を数えながら、途方に暮れていた。

 

■華子は、器量よりも愛嬌というタイプなので、店では、

けっこう可愛がられてはいたが、

女としては、あまり相手には、されていなかった。

 

■華子は、心の中で、

「くそ~!馬鹿にしやがって!

私も、一様、女は、女!   それも、モテキ寸前の!」

(モテ期がいつ来るのか?は別にして)

 

■華子には、 “ 夢 “ があった!

 

=パリに行って、オートクチュールで、服を買う!=

■それは、

以前、何かの映画で見た、ファッション・ショーを見ながら、

気に入った服を選び、仕立て直して、

 

その人にピッタリの服を作るというものだった。

 

■なので、死ぬほど節約して、お金を貯めていた!

 

■車は、

アルトで、世界一燃費のいいやつ!  

 

・装備は、ラジオのみ!

 

■超~長期のローンで、しかも、毒親との、実家住まいだった。

 

■家に帰る前に、コンビニに寄って、

気のいいおっちゃんに、

おでんのコンニャクを、他の人には、分からないように、

1つおまけしてもらって、即行→部屋に、チェックイン!

 

が、いつものルーティンだった!

 

■誰とも話をしない!

 

■そして、

いきなりぷっしゅーの後のコンニャク!

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~っ!、 ぎぐーーーっ!」が、

 

日課だった。

 

■華子: 

太れないわよ!

太ったら、どんなオートクチュールの服も、

ボンレスハムになってしまうわ!(笑)

 

■今日も今日とて、【ぷっしゅー→コン】の後のつまみは、

ひたすら、サーフィンに出た!

 

と、

 

■華子: なに?これ!

 

--🏄--【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)

 

 

ちょっとオモシロそうじゃん!

 

■華子: わたしの “ パリ夢 “ なんて!

 

きっと無理よね⁉

 

でも、ひょっとして・・・!

 

■「いや↗~、無理無理無理---!」

 

ちょっと、困らせてやろっと! と、

 

アクセスしてみた!

 

→→→

 

・・・ぴこぴこぴ~!

 

■O.D.【AI】アンミカ: いらっしゃいませ! はじめまして!

---ちょっと、アンミカ似のお姉さん【AI】が、話しかけてきた!

 

 

■華子: おばさん! (←これは一般的に禁句m(_ _)m)

 

何ができるの? 何が?

 

■半分、お酒の力もあり、ぶちぎれ気味に【AI】を、

問い詰めた!

 

■けれど、IQ-10000の【AI】アンミカは、へでもなかった!

 

■O.D.【AI】アンミカ: 何でも叶えてあげれると思いますよ。

ただし、

あなたが、頑張ったらできそうな “ 夢 “の、

=もちょっといい “ 夢 “ を!!!

 

■華子: わたしはね!パリに行きたいの!→→→パリ!

 

■O.D.【AI】アンミカ: ほほ~ぅ!それは、素晴らしい!

 

・エッフェル塔ですか?

 

・凱旋門ですか?

 

・ルーブル美術館?・・・?

 

■華子: ちっ、  がぁーーーーう!

わたしは、オートクチュールに行って、お気に入りの服が買いたいの!

 

■O.D.【AI】アンミカ: それは!すごい!

わたしも、パリコレに出た事がありました? が、

 

☆「別世界!」

 

■O.D.【AI】アンミカ: 「メッサ、お金かかりますわよ!」

→さすが!アンミカ【AI】!

 

■華子: あるわよ! あるわよ! お金!  うんんん10万!

■O.D.【AI】アンミカ: 失礼しました!

 

足りません!

 

■華子: What???

 

■O.D.【AI】アンミカ: 華子さま!  

 

けた違いでございます!

 

うん 百万円ないし、・・・うん千万円ないし、

・・・    オク ⁉

 

■華子は、気が遠くなって、絶望した!

 

■O.D.【AI】アンミカ: ちょっとお待ちください!

先程、申し上げた、

あなたが、ちょっと頑張れば、叶う夢の、

 

“ もちょっと良い夢 “ は、

 

いかがですか?

 

■華子: なによ?   それ!

 

■O.D.【AI】アンミカ: 返品OK!なので、

“ 百聞は一見に如かず! “ お試しください!!!

 

■華子: ええっ?  ええ。

本当に、返品OKなのね!

 

■O.D.【AI】アンミカ: もちろんで、ございます。

では、手配しますね!

 

■華子: OK!

 

・・・

 

で、ほとんど、待つことなく、 華子の部屋に、

宅配便が届いた!

 

■箱の中には、・・・

・・・

・・・

・・・

見たことあるようなVRゴーグルと、

ほぼハエ???のようなドローンが、入っていた!

 

----つづく

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