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信用取引について

前回の投稿から少し時間が経ちましたが
今回は信用取引について話したいと思います。

株式投資の歴が長い方はご存じだと思いますが
私はこの5月に信用取引を始め、単月で大損をくらい痛い目にあったので、
これから信用取引を始めようと考えてる方にぜひ読んでいただきたいです。

信用取引について

時間ない方向けに要点だけ👇

最低保証金の30万円を口座内で必ず維持すると言う信用をもとに
最大3倍までレバレッジをかけ大きな取引ができます。
株券を証券会社から借りて、売って買い戻す空売りと
証券会社からお金を借りて、買って売る信用買いの取引ができます。
担保は現金あるいは現物株の2種で、担保維持率は30%を割り込むと
追加資金を入れない限り強制決済となり、取引額によっては大損します。
そのため、無理して大きな取引をすると余裕がなくなり破産のリスクがあります。


それではここから簡単にではありますが順序立てて説明していきます⇩

まず、信用取引とは何か?
グーグルで調べればわかりますが、簡単に言うと
現金あるいは現物株を担保にレバレッジをかけて取引をする投資手法のことです。

ざっくりイメージ図

この担保をもとに取引の仕組みとして2パターンあります。

①現金を担保に取引💰
最低担保は30万円〜で最大3倍の取引が行えます。

②現物株を担保に取引🏢
株式時価の80%を担保としてこちらも最大3倍の取引が行えます。
例えば、トヨタの株を200株/時価約69万円を担保に入れ信用買いをする場合、
69万✖︎80%=約55万円分として、最大3倍の165万円での取引が可能となります。

そのため、通常の現物取引と異なり、投資手法の幅が広がります。
少ない資金でレバレッジをかけて大きな取引ができるこれが信用の特徴です☝️

また、他の例として空売りができるのも特徴です。
通常の取引では買って売るだけですが、信用取引を使えば、
買いだけでなく、下落時に儲かる売って買い戻す空売りを行えます。
次に、1日に同一銘柄を何度も売り買いが行えるのも特徴です。
通常1銘柄を買うとその日に売ることはできても、また買い戻すには新規資金で
買う必要があります(差金決済取引といい、購入して売ると銀行に現金としてお金が戻るのが3日かかるため、そのお金を受け渡さずに買えないのです。)が、信用買いを使うと、新規資金を用意しなくても、担保の資金内あるいはレバレッジをかけた場合、その取引額内で一日に何度も売ったり買ったりできます。

最後に、これが1番重要で、信用担保維持率です。
これが30%を切ると追加でお金を入金する必要があり、
できないと強制決済されます。
証券会社によっては20%のとこもあります。

担保保証金として最低30万円は必ず口座に残す必要があります。
そのため、最低保証金30万円で取引をする分には、買った企業が倒産して0にならない限り問題はありませんが、取引額100万円と大きくなり、2倍・3倍のレバレッジをかけて取引をする場合、注意が必要です。

例.100万円を3倍の300万円のレバレッジで信用買いした場合、
  担保30%は購入金額合計に対してなので、300万✖︎30%=90万円です。

  株価が3,000円の企業を1,000株(300万円分)購入
  本来100万円しかないと300株しか買えませんが
  信用で200万円分お金を借り、1,000株買えている状況です。

  株価が2,000円に下落した場合、下落率は30%
  時価200万円ですが、損失額は−100万円となり、
  この時、この損失分を自身の保証金から差し引いて維持率をみます。
  ここ要注意です⚠️
  つまり、損失100万円を保証金100万円から差し引くと、0になるので
  追加で30万円を入金する必要があります。
  これができないと強制決済で何も残らなくなります。

あくまでこれは例ですが、ここまでレバレッジをおかけるとギャンブルです笑


信用取引を通じて学んだこと

えーとまずこれをご覧ください。
4月にIPO新規上場した株を2,000円で800株
自己資金100万円に対し、約1.5倍のレバレッジをかけ信用買いしましたが
1,400円まで約30%下落し、覚悟をして損切りをしました。

ソラコム損切り

1〜4月で増やした含み益が全て吹き飛び一気にマイナスです。
結果、残ったのは50万円です。半分です。恐ろしいです笑
この単月で始めたばかりで失敗しましたが、学んだことをつらつら書いていきます。

結論、現物取引で余裕資金で長期保有が1番です。

何回も言います、信用は使わず、現金でなくなっても最悪0に近づいても
持ち続けれる株かつ、他に資金があり心の余裕があっての保有が1番です。
今回100万円をレバレッジかけて一攫千金を目指しましたが、
この100万で他に余力がなく、1発勝負であったため失敗しました。
やはり短期志向はいけません。大損こきます🙅

また、全員がそうとは限りないですが
基本余裕ある人は信用は使いません。
そして、信用取引を使うと、需給のバランスが重要です。

今回ソラコムという銘柄で感じましたが
IPO新規上場+信用買いはNGです。
だめな典型例です笑

まず新規上場の銘柄は上場したばかりで
株価の正当な価値がつけづらく、過剰評価されがちです。
そのため、期待での買いが先行します。


基本上がると思い、個人は買いますが
信用の場合、大半が短期で儲けたい考えで
かつ無理をして買う傾向が多く、買い残が積み上がると
こうした銘柄は機関投資家特にモルガンに狙われます。

ソラコム 信用買い残
機関投資家_空売りの足跡
空売りと株価の推移

余裕のなさ足元を見られ、売って手離すよう
空売りを仕掛けてきます。

では逆に、どういう時に信用を活用すべきか?

信用の有効活用方法として
デイトレードで1日で売買を繰り返し、小銭を稼ぐ
そんな時に有利です💡

そして信用取引の本来のメリットを理解する必要があります。

信用取引のメリットは
レバレッジをかけて取引ができるではなく
1日に複数回売買が何度もできると言うことです。

市場ではある好材料が出ると瞬時に買われることがあります。
ただ、個人が群がる買いが続かないことが多く
こう言うケースでは信用買いはかなり有効です。


失敗しないための学び

全体を通して、今回の失敗をしないために
ルールは必ず作って守るべきだと感じました。

どんなルールが適正か?

・持ち越さない。
・10%以上下落したら切る。
・マザーズ(グロース)企業を信用で買わない。

あくまでルールに縛られる必要はないが
最低限損をしないためにルール、限度は決めておき
その範囲内で売買することで成功に導くのが良いと感じます。

また、一気にあげて儲けることはタイミング合えば可能ですが
大きく上げる反面下げる時は大きく下げます。
相場の格言で、山高ければ谷深しとも言いますが、その通りです。

つまり儲けるのは短期で一気に増やすのではなく
コツコツ積み上げが意外にもいちばんの近道です。
だからこそインデックスが始める人も増やせるのも事実です。

大きな勉強代の50万円でした笑


今回のまとめ🗒

・基本投資は余裕資金で現金で買う

・信用取引はあくまでデイトレード向き

・信用を活用するならルールを守り、コツコツ積み上げを意識。

以上3点が学びです。

これから信用取引で一攫千金を狙うのであれば
一旦この記事を読み、考え直していただきたいです😌


ここまで、読んでくださり

ありがとうございました。

2024年5月23日 22時50分✍️

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