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『彼らの目的は効率的にお金を増やすことではない』

8月20日(木)

こんにちは、ケンです。

今日は、『将来が不安だから貯金をしてしまう人』というテーマでお話ししたいと思います。

仕事柄、マネージャーをやっているといろんなメンバーがいるので、その人たちが何を考えているのかなーっていうのを色々考えます。

そういう人たちに寄り添いながら、「どうしたらもっとよくなるだろうか?」と常に考えたりしていかなくちゃいけない。
こういうところが、マネージャーの大変なことがかなと思います。

ということで今日は、「将来が不安だから貯金をしてしまう人」っていると思うので、そういう人たちに寄り添って考えてみたいと思います。
彼らがどういう思考回路で物事を考えているのか。

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「貯金するな派」の意見
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まず、『年利の問題』があります。いま預金の金利は0.001%です。100万円を1年間預けても10円しか増えません。

これは手数料一回で取られてしまうくらいですよね。
でも、よくよく考えたらおかしいんです。

だって預金というのは、銀行にお金を貸している状態です。
お金を返してもらうときに手数料が取られるっていうのは無茶苦茶な話だと思いませんか?

もしあなたが友達に貸したお金を返してもらう時に、
手数料を取ってきたら、「借りといてなんで手数料とるの?笑」ってなりますよね。

まあ銀行がやっていることはそういうことなんです。
#銀行ってすごいビジネス


話を戻すと、年利0.001%っていうのは増えていないのと一緒なので、
そんなにお金を増やしたいのなら、
お金を使ってお金を稼いだ方がお金は増えるよって話です。


それと『物価が上がっている』という問題です。

地球上にある全てのものの値段が上がり続けていますよね。消費税も。

例えば、りんご1個が200円で、銀行に1000円の預金をしていたとします。
銀行のお金をおろせば、今はりんごが5個買えるんですが、

例えば10年後、預金の年利が0.001%だったとすると、1000円は10年後におろしてもほぼ1000円のまま、変わらない。

一方でりんごは値上がりをして、一個500円になってたとする。
そうすると2個しか買えないんです。

これはどういうことか。

元々はりんごを5個買える財力を持っていたのに、貯金をしてしまったことによってりんごを2個しか買えない財力になってしまった。
要は資産が減っているということになります。


だから貯金はやめた方がいいっていうのが貯金はするな派の言い分です。
#因数分解できた

しかし、ここまで理論立てて貯金という無駄遣いを説明されても、
「うーん、とはいえ・・」って思う人って結構いると思うんです。

貯金するな派からすると、中にはここまで話を聞いといて何でわからないんだ!って怒る人もいると思う。
#短気は損気

ここまでいくとどこまでも両者が分かり合えないので、それでも貯金をする人に寄り添って考えてみて、
彼らが抱えている不安をもう少し細かく因数分解してみたいと思います。


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理屈ではない本当の理由
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結論、「何かあったときの為に不安だから。という理由だけで貯金をしているんじゃない。」ってことです。

例えば、僕は理屈が通らないことをいくつかしているんですね。

僕の仕事はチーム全体の生産性が高めることが大事なので、採用に力を入れるのは当たり前です。
そこで僕は、勝手に採用ができる(優秀な人間がチームに入ってくる)仕組み作りをしたいと思って動いています。

僕が「OTMカレッジ」という仙台に大人が学ぶ場所を作っているのもその為です。
#その他にも目的は色々ありますが

でも言い方が悪いですが、これは正直コスパが悪いんです。
信用や仕組みを、0から1を作るというのはすごく大変だし、簡単なことではありません。
#めっちゃ難しい

それなら有名なオンラインサロンに入って、そこで仙台支部の幹事やまとめ役を積極的に行なった方が、どう考えたって早く信用を得ることができますし、信用さえ得ることができれば、本業である「採用」での成果をを上げることはある程度見えてきます。


なのになぜ、わざわざ自分で0から作ることをやっているのか。

これは僕の仕事上、自分が営業するわけではないし、採用というのも長期的な視野で見ていかないといけないので、日々前に進んでいる感覚がないんですね。

これが営業であれば、お客さんとの案件の進み具合で色々感じられるのですが。

基本的にマネジメント側は常に頭の中でいろんなことを考えているので、不安が続くんです。精神衛生上あまり良くない。

だから目に見えて、進んでいると実感できることが欲しいんです。
失敗は大歓迎で、色々試行錯誤しながらやっていきたい気持ちが強くあります。


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結論
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で、貯金をしてしまう人もそうなのかなって思うんです。

確かに「お金を増やす」というテーマで考えたら貯金はコスパが悪いのかもしれない。だけど、10円でもいいから、増えるスピードはどうでもいいから、増えていることを確認したいんだと思うんですね。
昨日よりも今日、前に進んでいることを確認して、気持ちを安心させたいのかもしれない。

投資に回した場合、一旦は預金残高が減ります。
そのあと2倍になろうが3倍になろうが、関係ないんです。

預金残高が上がったり下がったりするのが嫌で、超絶緩やかでもいいので、常に右肩上がりしていることが彼らにとっては重要なんじゃないかと思う。
#何となく理解できましたか


貯金するな派の人は、そこまで彼らの考えを汲み取った上で話すと、もう少し伝わるんじゃないかなと思います。

世界は理屈だけでは回っていません。
貯金だけの話ではなく、人と付き合っていくときには理屈だけじゃないよ、裏側の理由もあったりするよってことを考えたら
もう少し人間関係もうまくいくんじゃないかなと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考になれば嬉しいです。

それではまた。

ケン。



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